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タブレット向けパノラマ写真

Friday, June 22nd, 2012

iPadでパノラマ写真を楽しめる。TourWrist (トゥアーリスト) というベンチャー企業は、San Francisco (カリフォルニア州) に拠点を置き、タブレット向けに、Augmented Reality (仮想現実) 技術を使って、パノラマ写真を表示する技術を開発している。

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360度のパノラマ写真

TourWristはiPadやiPhone向けのアプリとして提供され、利用者はiPadやiPhoneを両手で持って、体を回転させながら、360度のパノラマ写真を見ることができる。上のスクリーンショット (出展:Jeff Handley) がその様子で、iPadにゴールデン・ゲート・ブリッジの写真を表示している。利用者は、iPadでTourWristを起動し、Browse Tourボタンにタッチして、ここに登録されているパノラマ写真の中から、希望の写真を選択する。上のスクリーンショットは、Landmark (名所) のカテゴリーから、Marin Headlandsという写真を選択したところである。この写真はカメラマンの周り360度の範囲で撮影されており、利用者はiPadを両手で持って、体を回転すると、その方角の写真が表示される。上のスクリーンショットは、ゴールデン・ゲート・ブリッジの北端の部分が写っている。ここからiPadを持って、時計回りに回転すると、下の写真 (出展:Jeff Handley) が登場し、ゴールデン・ゲート・ブリッジ全体が視界に入る。iPadを上に傾ければ空が、下に傾ければ地面が表示される。iPadが小窓となり、あたかもその場にいるような感覚で、観光地の景色を楽しむことができる。

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TourWristの利用法は様々で、名所旧跡などのパノラマ写真を見ながら「観光」することができる。不動産会社は、空き物件の建物や部屋をパノラマ写真で掲載し、消費者は気に入った物件を360度のアングルから見ることができる。ホテルは、室内やロビーの写真をパノラマで撮影し、消費者は予約する前に、ホテルの雰囲気を確認することができる。レストランは店内の様子をパノラマで紹介することができる。他に、テレビ放送局は、舞台から見た光景を、360度のアングルで、ファンに紹介することができる。

パノラマ写真の製作方法

パノラマ写真はiPadやiPhoneで簡単に作成できる。下のスクリーンショット (出展:VentureClef) は、iPhoneでパノラマ写真を作成している様子である。iPhoneでTourWrist初期画面のCreate toursボタンにタッチすると、スクリーンショット左側画面が表示される。画面には水色のラインが表示され、これに沿って時計回りに、iPhoneのカメラで、周囲360度の範囲の写真を撮影していく。一枚ずつ写真撮影をし、全体は8枚の写真で構成される。写真撮影で次のシーンに移る時に、撮影済み写真の右端が表示され、ここに撮影する写真の左端を重ねて位置合わせを行なう。写真撮影が終了すると、編集モードで、写真と写真の位置あわせの最終調整を行なう。下のスクリーンショット右側はその様子で、二枚の写真の左右と上下がぴったりと重なるように、写真を指でずらせながら調整する。

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完成したパノラマ写真はタイトルや位置情報を入力して、TourWristのサイトにアップロードすると一般に公開される。パノラマ写真作成においては、撮影時にカメラの位置や角度がずれるので、少しでこぼこなパノラマ写真となるが、これでも充分楽しむことができる。

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TourWristのサイトには、多くの優れたパノラマ写真が掲載されている。上のスクリーンショット (出展:Ryan Seacrest) は、人気テレビ番組American Idolの撮影現場の模様である。これはプロのカメラマンが、一眼レフカメラで撮影した映像で、ステージの上から360度のアングルで撮影されている。iPadで回転しながら見ると、American Idolのスターになった感触が味わえる。

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パノラマ写真を使ったビジネス

市場ではパノラマ写真を使った様々なサービスが登場している。Googleは2011年10月に、Google Business Photosというサービスを開始した。このサービスは店舗内の「ストリート・ビュー」で、利用者は店舗内を歩きながら、360度のパノラマ写真を見ることができる。Googleでレストラン検索をすると、検索結果にSee InsideとSee Outsideというサムネールが表示される。See Insideを選択すると、店舗内がパノラマ写真で表示される。上のスクリーンショット (出展:Google) がその事例で、Calafiaというレストランにて、調理場から客席まで、360度のパノラマ写真を見れる仕組みとなっている。Google Business Photosでは、専任スタッフが専用カメラを使って作成するが、TourWristはiPadやiPhoneを使って手軽にパノラマ写真を製作できる。See Insideは、パソコン上で画像をマウスでドラッグして回転するが、TourWristは体を回転してパノラマ写真を見る。この違いは大きく、体を回転しながらパノラマ写真を見ると、臨場感が大幅にアップする。

回転しながら表示される写真

Friday, June 8th, 2012

一眼レフのカメラから、デジカメまで、日本企業は世界最高水準の光学機器を開発・製造してきた。スマートフォンにカメラが標準搭載されてからは、写真を操作するソフトウェアが、多くのベンチャー企業で開発されている。これらベンチャー企業から、「ソフト・カメラ」ともいえる、カメラに連動したユニークなアプリが登場している。

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Arqball Spinというアプリ

その代表がCharlottesville (バージニア州) に拠点を置く、Arqball (アークボール) という新興企業で、写真撮影したオブジェクトを360度回転させながら表示する技術を開発している。利用者はArqball SpinというアプリをiPhoneにダウンロードして利用する。Arqball Spinを起動するとLibrary (上のグラフィックス左側、出展はいずれもVentureClef) が表示され、写真の一覧が表示される。上のグラフィックス右側は、LibraryのAppleというタイトルの写真を閲覧している様子である。この画面にはリンゴが360度回転している動画が表示されている。このリンゴに指で触って、回転の方向を逆向きにしたり、回転速度を早くしたり、遅くすることができる。iPhone画面でリンゴに触りながら、360度のアングルから、このリンゴを見ることができる。

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Arqball Spin を使えば、誰でも簡単に、このモデルを製作できる。まず、Arqball Spinのカメラ・アイコンにタッチして、写真撮影画面 (上のグラフィックス左側) に移る。写真撮影対象物をStage (回転台) に乗せて、オブジェクトを回転させながら、ビデオ撮影を行なう。赤いボタンにタッチして撮影を開始し、10秒程度すると自動で撮影が終了する。回転速度は3RPMがベストである。写真撮影が終わると自動で回転写真が生成される。編集画面 (同右側) において、撮影した写真の色調を調整し、コメントなどを記入すれば完成である。

完成した写真は、Arqball Spinのウェブサイトに掲載され、回転する写真をブラウザーからも閲覧できる。iPhoneアプリと同じように、写真をマウスでドラッグして、回転速度を調整したり、見たいアングルに写真を回すこともできる。他に、FacebookやTwitterに掲載することもできる。ビジネスにおいては、小売店舗などが、Arqball Spinを使って、商品の写真を360度回転させながら表示できる。今までは大企業が、携帯電話のコマーシャルなどで、商品を360度のアングルから表示していたが、これからは街のケーキ屋さんが、Arqball Spinを使って、本日の特売商品を360度のアングルで表示できる。

ソーシャル・ネットワーク絵葉書

Friday, June 8th, 2012

InstagramやPathやFacebook Cameraなど、スマートフォンのカメラを使ったアプリが話題となっている。カメラで撮影した写真を媒体とした、いまどきのソーシャルネットワークが人気を集めている。

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Dabbleという写真アプリ

Daemonic Labs (ディーマニック・ラブズ) は、San Francisco (カリフォルニア州) に拠点を置くベンチャー企業で、撮影した写真を絵葉書の形式で、コメントと供に共有するサービスを展開している。サービスはiPhone向けのDabble (ダブル) というアプリで提供されている。利用者が投稿した写真 (上のスクリーンショット左側、出展はいずれもVentureClef) は、iPhoneのスクリーン全体に表示される。写真は数秒後に自動で右側にスライドし、下から絵葉書の表書き (同右側) が登場する。ここにメッセージが記載され、写真を撮影した場所が記載され、更に、左上には切手が貼られている。この絵葉書は、nitzia.mendozaという人物が、Palo Altoで「投函」したもので、「通りを歩いていたら、綺麗なチューリップを見つけた」と綴られている。日常の小さな出来事を、絵葉書に纏めたものである。絵葉書は二つのモードで掲載され、一つはPostcard Stream (下のスクリーンショット左側) で、最新の絵葉書がニュース・フィードの形式で表示される。写真にタッチすると、写真が大画面で表示され、下からメッセージが出てくる。もう一つはNearby Places (同右側) で、絵葉書は利用者からの距離でソートされ、近所で「投函」された絵葉書が表示される。サムネールにタッチして写真とメッセージを閲覧する。

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絵葉書を製作する際は、カメラ・ボタンにタッチして、写真撮影画面に移り、ここで写真撮影を行なうか、又は、ファイルから写真をアップロードする。次に、写真撮影した位置を入力し、メッセージを記入し、切手を選択し、Createボタンを押して「投函」する。切手は三種類用意されており、好みのデザインを選択できる。

Dabbleの使い方は様々で、友人、又は、フォローしている人物の絵葉書を、Postcard Streamで閲覧し、近況を知ることができる。これはFacebookのNews Feedで、友人の写真を見る方法に似ている。もう一つは、Nearby Placesのページから、近所で投函された絵葉書を閲覧する。身近な出来事を写真で見ることができる。スマートフォンが幅広く普及し、写真というメディアを中心に、ソーシャル・ネットワークが回り始めた。Instagramがその先頭を走っているが、Dabbleは絵葉書というユニークなデザインで、利用者にアピールしている。