Archive for September, 2007

iPhone向けのクールな「未承認アプリケーション」

Sunday, September 30th, 2007

アップルが、iPhoneにインストールされた未認定アプリケーションを、「Firmware 1.1.1」で消去してしまったが、またこれらのアプリケーションが復活してくるのは、時間の問題である。アップル社のエンジニアが、クールなアプリケーションを開発しているが、同時に、全世界に散らばっている開発者が、もっとクールなアプリケーションを開発している。オープンソースの世界で証明されたMass Collaborationの威力であるが、アップルはあえてそれを否定して、独自の道を歩んでいる。

そのクールな未承認アプリケーションを幾つか紹介する。

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Installer.app」はiPhone上にインストールされているアプリケーションの管理を行う。このスクリーンショットは、iPhone上にダウンロードしたアプリケーション・ファイルを表示している。ここから希望のアプリケーションを指でタップすると、アプリケーションがインストールされる。Windowsでの「Control Panel」の「Programs」の機能に当たる。アップルがアプリケーション管理機能を提供しないので、第三者(Nullriver)がこれを開発した。サイトへのリンクはhttp://iphone.nullriver.com/beta/ (出展: Nullriver)

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Apollo IM」はインスタント・メッセージングのアプリケーション。これで、AOLMSNなど、主要なインスタント・メッセージング・サービスにアクセスできる。サイトへのリンクはhttp://www.apolloapp.com/ (出展: Apollo IM)

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Sketches」は文字通り、iPhoneに手書きでスケッチができるアプリケーション。面白いのは、iPhoneを揺するとスケッチが消える仕組み。これは、iPhoneの「accelerometer」という加速度計センサーの応用である。iPhoneは、ハンドセットの上下を認識するために、加速度計を利用している。写真やウェブサイト閲覧では、iPhoneを縦(Portrait)にしても、横(Landscape)にしても画像が自動的に移り変わる。「Sketches」はコミュニテーによる開発で、iPhone向けの最初のオープンソースと言える。(出展: iPhone Nano)

これらは第三者が開発したiPhone向けの「未承認アプリケーション」の一部である。iPhoneが出荷されて三ヶ月しか経っていないが、インターネット上にはすでに沢山のクールなアプリケーションが登場している。これらの未承認アプリケーションは「Firmware 1.1.1」の適用で、使用することができなくなった。

アップルは孤高の道を歩んでいるが、この戦略がいつまで続くかは疑問である。

iPhoneを巡る戦争

Saturday, September 29th, 2007

iPhoneを巡る戦争が勃発した。昨日レポートした、iPhone Software Update (Firmware 1.1.1) を適用すると、ハッキングされたiPhoneは:

1)AT&T以外のキャリアで使っている場合は、iPhoneがフリーズしし、全く使用不能となる、

2)アップル以外のソフトウェアをダウンロードしている場合は、これらソフトウェアが消去され、ソフトウェアが使えなくなる

これらは今朝のNew York Timesが報じたもので、

People who had unlocked their phones to use them with another carrier ran the greatest risk of, in techie terms, having them “bricked” — rendered about as useful as a brick. Most of those who committed the lesser transgression of installing programs not authorized by Apple simply had those programs wiped out.

と表現している。

New York Timesは、アップルは事前にこのことを警告しており、Steve Jobsは、この措置は、ユーザーによるハッキングが、AT&Tネットワークに悪影響を及ぼすため、と説明していると報道している:

Steven P. Jobs, Apple’s chief executive, has said the company wanted to maintain control over the iPhone’s functions to protect carrier networks and to make sure the phone was not damaged.

起こるべき事態が起こってしまった、というのが実感である。それと、アップルが時代の趨勢に逆行していることが、明らかになってきた。

問題を整理する必要があり、アップルのポジションは、前述の通り、1)ネットワークのハッキング (AT&T以外のキャリア使用)と、2)ソフトウェアのハッキング (アップル以外のソフトウェア使用)は認めないということである。

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ハッキングされたiPhoneのスクリーンショット。アップルが提供している初期画面 (SpringBoardまたはHome Screenと呼ばれる) に、アイコンを追加し、アイコンの配列を変えている。これら新規に追加されたアプリケーションは、Firmware 1.1.1をインストールすると消去される。(出展: SummerBoard)

利用者としては、どちらのハッキングも歓迎で便利であるが、IT業界のビジネス・プラクティスからすると、1)ネットワークのハッキングはアップルの勇み足で、2)ソフトウェアのハッキングについてはアップルは認めるべきである。

利用者が購入したプラットフォームの上で、利用者が独自でインストールしたソフトウェアをアップルが消去するのは、ベンダーのエゴである。アップルがプラットフォームを100%支配下に置きたいというのは、利用者の自由を奪うことになる。世間では、既に、アップルが提供できない便利なソフトウェアが出回っており、それをアップルが消去し、元の限定された機能にレベルダウンさせるのは、進む方向を間違えている。

インターネットの世界では、Mass Collaborationで、民衆の知恵が集結して、有益なソフトウェアが登場し、多くのiPhone利用者が恩恵を受けている。オープンソースがソフトウェア技術を急加速させたように、Mass Collaborationが社会や経済に寄与することが証明されている。残念ながら、アップルは時代の流れに逆行している。

これからどうなるか。ハッカーは「Firmware 1.1.1」のうえで、再度、ハッキングを行うといういたちごっこが始まる。

しかし注目したいのは、アップル以外で同じ機能を持った携帯電話が登場し、そのプラットフォームを公開し、利用者に自由にソフトウェアを開発させ、使わせるベンダーの登場である。オープン・プラットフォームの登場により、アップル一社の独占市場で、健全な競争が起こる。これにより、利用者に便利さがもたらされる。こういう方向に進むことを期待している。

iPhoneのWi-Fi Store機能

Saturday, September 29th, 2007

iPhoneの中で一番気に入っている機能は「Wi-Fi Store」である。これは、iPhoneから直接、Wi-Fi経由で、iTunes Storeにアクセスし、気に入った音楽を購買できる機能である。従来は、パソコン上のiTunesから、iTunes Storeにアクセスして音楽を購買し、それをiPodにダウンロードしていた。

ただこれが直接iPhoneからiTunes Storeにアクセスできるようになっただけであるが、使ってみると驚くほど便利さが向上した。

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Wi-Fi Store」ボタンにタッチすると、iTunes Storeにリンクし、そこで音楽やテレビ番組を試聴できる。音楽のタイトルにタッチすると、自動的に30秒間のデモ・クリップが流れて、音楽を試聴できる。

気に入れば、そのまま値段ボタンにタッチし、次に購入処理画面で、パスワードを入力すれば処理が完了する。購入した音楽は、「Purchased」というフォルダーにダウンロードされる。全く、パソコン上のiTunesでの手順と同じである。

これでiPodとしてのiPhoneが革命的にクールになった。全ての処理がiPhoneで完結し、USBケーブルでパソコンに接続する必要がなくなった。これで、iPhoneが自由のみになり、パソコンから独立し、独り立ちできるようになった。独立戦争でイギリスから独立したアメリカのように、自由を謳歌できるようになった。

iPhoneの数ある機能の中で一番クールな機能である。

iPhoneソフトウェアのアップデート

Friday, September 28th, 2007

iPhoneを購入したばかりだが、既にiPhoneソフトウェアのアップデート (iPhone Software Update) が出ている。これはVersion 1.1.1で、主な機能アップは「Wi-Fi Store」機能の追加である。iPhoneソフトウェアのアップデートは、パソコン上のiTunesから行う仕組みになっている。

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iPhoneアイコンの右下の紫色のボタンが「Wi-Fi Store」。携帯電話でもソフトウェアのアップグレードにより新機能が追加される。(写真: Apple Inc.)

インストラクションに沿って操作していくと、iPhoneソフトウェアのアップデートをダウンロードするのだが、なんとファイル要領が152MBもあり、OS全体を総入れ替えしているのではと思うほどである。iTunesにファイルのインストールが終了すると、次はそれをiPhoneにインストールするプロセスに入る。iPhoneへのインストールが完了すると、自動的にリブートのプロセスに進み、ソフトウェア・アップデート作業が完了する。操作自体はインストラクションに従って指示するだけで、極めて簡単にできるが、ファイルのダウンロードと、iPhoneへインストールではかなり時間がかかった。

このアップデートが完了すると、「Wi-Fi Store」のアイコンが追加され、iPhoneからWi-Fi経由で直接iTunes Storeにアクセスできる。大きく機能が向上した。今までの携帯電話では、機能アップするごとに、携帯電話というハンドセットを購入してきたが、iPhoneではこれがソフトウェアの改版で可能となった。パソコンでは当たり前のプロセスだが、これが携帯電話でできるのは大きな進化である。

iPhoneを使ってみて

Wednesday, September 19th, 2007

iPhoneActivationも無事終わり、早速使ってみた。iPodのユーザーからすると、iPhoneiPodの延長線上にある製品である。iTunesを使って、音楽ファイルの操作を行う要領で、Microsoft Outlookのコンタクトやカレンダーのシンクロができる。また、Internet ExplorerBookmarkのシンクロもできる。

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iPhoneの初期画面。初期画面のWallpaperは他にも用意されているが、この地球が一番しっくりくる (写真: Apple Inc.)

Firefoxのユーザーとしては、FirefoxBookmarkとシンクロしてほしいのだが。これはFirefoxSafariが競合状態にあるため、あえてFirefoxとはシンクロしていないのか。

ついでに、Google Calendarのユーザーとしては、ここともシンクロしてもらえれば、便利なのであるが。ここにはSafariからウェブ経由でアクセスできるが。

タッチスクリーンは、心地よく使えて、快適である。直感的な操作ができて、マン・マシン・インターフェイスが大きく向上したといえる。