Archive for March, 2009

ウェブ・ディスカバリー (DEMO 09より)

Thursday, March 26th, 2009

DEMOのテーマで、毎年感心の高い分野がウェブ技術である。昨年から、Web 3.0にむけたスマートなウェブ技術が登場している。今年も多くのインテリジェントなウェブが紹介された。その中で、Xmarks (エックス・マークス) というベンチャー企業は、ブックマークを活用した、ウェブ推奨機能を披露した。

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Xmarksの概要

DEMOのステージで、XmarksのCEOであるJames Joaquin (ジェームス・ホアキン) が、Xmarksを紹介した。Xmarksは、三つの機能を提供しており、その一つが検索結果への付加情報である。Googleで「Tech Blog」というキーワードで検索した結果が、上のスクリーンショット (出展:Google) である。検索結果の横に、水色のアイコンが現われるが、これがXmarksが付加している情報である。Xmarksは、検索結果の中の人気サイトを、このアイコン付けて示す。更に、このアイコンにマウスを当てると、そのサイトの概要が、縦長の箱の中に表示される。

 

次の機能として、箱の中の「GET SITE INFO」というボタンをクリックすると、次のスクリーン・ショット (出展:Xmarks) に移る。このページは、人気ウェブページの概要や、ブックマークされている件数などを表示する。そしてその下に、「Similar Sites」として、このサイトに関連の深いサイトを10件表示する。つまり、Xmarksは、利用者に利用者が感心を持つであろうサイトを推奨する機能を提供している。

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Xmarks最後の機能が、ブックマークのオンラインでの管理機能である。Xmarksを利用するためには、まず、ブラウザーにXmarksアドオンをインストールしておく必要がある。このアドオンが、利用者のブラウザーに格納されているブックマークを、Xmarksに送信する。Xmarksには6億件のブックマークが管理されており、上述の、検索結果付加情報や、ウェブサイト推奨は、このブックマークを利用している。利用者としては、オンラインでブックマークにアクセスできるので、パソコンや携帯電話へ、ブックマークをインポートする操作が不要となる。

 

考察

Xmarksは個人のブックマークを利用してサイト推奨機能を提供している。「del.icio.us」(デリシャス) はウェブ上にブックマークするが、Xmarksは個人のパソコン上のブックマークを利用する点に特徴がある。アプローチの違いはあるが、ウェブサイトが利用者の嗜好を理解して、利用者が欲しい情報をプッシュする方向に向かっている。Xmarksはウェブがスマートになっている事例である。 

DEMOのテーマで、毎年感心の高い分野がウェブ技術である。昨年から、Web 3.0にむけたスマートなウェブ技術が登場している。今年も多くのインテリジェントなウェブが紹介された。その中で、Xmarks (エックス・マークス) というベンチャー企業は、ブックマークを活用した、ウェブ推奨機能を披露した。

Xmarksの概要

DEMOのステージで、XmarksCEOであるJames Joaquin (ジェームス・ホアキン) が、Xmarksを紹介した。Xmarksは、三つの機能を提供しており、その一つが検索結果への付加情報である。Googleで「Tech Blog」というキーワードで検索した結果が、上のスクリーンショット (出展:Google) である。検索結果の横に、水色のアイコンが現われるが、これがXmarksが付加している情報である。Xmarksは、検索結果の中の人気サイトを、このアイコン付けて示す。更に、このアイコンにマウスを当てると、そのサイトの概要が、縦長の箱の中に表示される。

 

次の機能として、箱の中の「GET SITE INFO」というボタンをクリックすると、次のスクリーン・ショット (出展:Xmarks) に移る。このページは、人気ウェブページの概要や、ブックマークされている件数などを表示する。そしてその下に、「Similar Sites」として、このサイトに関連の深いサイトを10件表示する。つまり、Xmarksは、利用者に利用者が感心を持つであろうサイトを推奨する機能を提供している。

Xmarks最後の機能が、ブックマークのオンラインでの管理機能である。Xmarksを利用するためには、まず、ブラウザーにXmarksアドオンをインストールしておく必要がある。このアドオンが、利用者のブラウザーに格納されているブックマークを、Xmarksに送信する。Xmarksには6億件のブックマークが管理されており、上述の、検索結果付加情報や、ウェブサイト推奨は、このブックマークを利用している。利用者としては、オンラインでブックマークにアクセスできるので、パソコンや携帯電話へ、ブックマークをインポートする操作が不要となる。

 

考察

Xmarksは個人のブックマークを利用してサイト推奨機能を提供している。「del.icio.us(デリシャス) はウェブ上にブックマークするが、Xmarksは個人のパソコン上のブックマークを利用する点に特徴がある。アプローチの違いはあるが、ウェブサイトが利用者の嗜好を理解して、利用者が欲しい情報をプッシュする方向に向かっている。Xmarksはウェブがスマートになっている事例である。

ビデオ・コラボレーション (DEMO 09より)

Thursday, March 26th, 2009

毎年DEMOには、ジェネレーションYの若いエンジニアが、ユニークな製品を携えて登場する。Vokle (ボークル) もその範疇に入り、ライブでビデオ・チャットを行なうサービスを提供している。DEMOのステージでは、Vokleの社長兼CEOのRob Kiraz (ロブ・キラズ、下の写真、出展はいずれも:DEMO) が、お洒落ないでたちで、デモを行なった。

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Vokleのサービス概要

Vokleはソーシャル・ニュース・サイトで、利用者が自由にニュース記事を投稿し、投稿された記事に別の利用者がコメントしたり、人気投票をする仕組みとなっている。Vokleがユニークな点は、その記事に関して、ライブでビデオ・チャットができる点である。テキストでチャットをするのと同じ要領で、ウェブ・カメラを使って、テレビ会議をするように、参加者とチャットを行なう。次の写真がビデオ・チャットのシーンで、7人がウェブ・カメラを通してチャットを行なっている。このビデオ・チャットは、公開モードで行なわれており、だれで自由に参加することができる。また、非公開モードのビデオ・チャットもあり、仲間同士で気軽にお喋りをすることができる。更に、これを業務で利用すると、企業内で即席のビデオ会議の場としても使うことができる。写真やドキュメントをアップロードして、全員で見ることができるので、資料を見ながら、非公開モードで打ち合わせを行うことも可能となる。

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Vokleの目的は 

Vokleのデモを見たのだが、Vokleが主張しているポイントがいまひとつ掴めなかった。昼食の時間に食事をしながら、KirazからVokleの話を聞くことができた。Vokleは、WebExのようなビデオ会議の機能を提供しているが、Kirazによると、「VokleはWord-Of-Mouth Marketingの宣伝プラットフォームを目指している」と説明してくれた。Word-Of-Mouth Marketingとは、口コミを活用した広告手法である。「広告主がコンテンツを掲載し、このコンテンツを中心にビデオ・チャットを行なうことで、製品に対するフィードバックを直接エンドユーザから得ることで事業を構築する」、とVokleの計画を説明してくれた。更に、「GoogleのAdWordsより効果的な広告手法を目指している」と付け加えた。

 

考察

この説明を聞いて、Vokleの目指している方向は、現在ブログで行なわれているWord-Of-Mouth Marketingを、ビデオで行なおうとしている、と自分なりに理解した。ジェネレーションYは、新しい感覚で事業計画を描いているに違いないと思いながら、世代のギャップを感じながら、食事を終えた。 

毎年DEMOには、ジェネレーションYの若いエンジニアが、ユニークな製品を携えて登場する。Vokle (ボークル) もその範疇に入り、ライブでビデオ・チャットを行なうサービスを提供している。DEMOのステージでは、Vokleの社長兼CEORob Kiraz (ロブ・キラズ、下の写真、出展はいずれも:DEMO) が、お洒落ないでたちで、デモを行なった。

 

Vokleのサービス概要

Vokleはソーシャル・ニュース・サイトで、利用者が自由にニュース記事を投稿し、投稿された記事に別の利用者がコメントしたり、人気投票をする仕組みとなっている。Vokleがユニークな点は、その記事に関して、ライブでビデオ・チャットができる点である。テキストでチャットをするのと同じ要領で、ウェブ・カメラを使って、テレビ会議をするように、参加者とチャットを行なう。次の写真がビデオ・チャットのシーンで、7人がウェブ・カメラを通してチャットを行なっている。このビデオ・チャットは、公開モードで行なわれており、だれで自由に参加することができる。また、非公開モードのビデオ・チャットもあり、仲間同士で気軽にお喋りをすることができる。更に、これを業務で利用すると、企業内で即席のビデオ会議の場としても使うことができる。写真やドキュメントをアップロードして、全員で見ることができるので、資料を見ながら、非公開モードで打ち合わせを行うことも可能となる。

 

Vokleの目的は

Vokleのデモを見たのだが、Vokleが主張しているポイントがいまひとつ掴めなかった。昼食の時間に食事をしながら、KirazからVokleの話を聞くことができた。Vokleは、WebExのようなビデオ会議の機能を提供しているが、Kirazによると、「VokleWord-Of-Mouth Marketingの宣伝プラットフォームを目指している」と説明してくれた。Word-Of-Mouth Marketingとは、口コミを活用した広告手法である。「広告主がコンテンツを掲載し、このコンテンツを中心にビデオ・チャットを行なうことで、製品に対するフィードバックを直接エンドユーザから得ることで事業を構築する」、とVokleの計画を説明してくれた。更に、「GoogleAdWordsより効果的な広告手法を目指している」と付け加えた。

 

考察

この説明を聞いて、Vokleの目指している方向は、現在ブログで行なわれているWord-Of-Mouth Marketingを、ビデオで行なおうとしている、と自分なりに理解した。ジェネレーションYは、新しい感覚で事業計画を描いているに違いないと思いながら、世代のギャップを感じながら、食事を終えた。

マルチメディアな電子メール (DEMO 09より)

Saturday, March 21st, 2009

今年のDEMOは不況の中で開催された。このため参加企業には、暗黙のうちに、紹介する製品がすぐにビジネスに役立つか、または、その製品がコスト削減に役立つことが期待された。その期待に応えたのが、Ontier (オンティアー) というベンチャー企業で、「Pixetell」 (ピクサテル) という製品を紹介した。

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DEMOのステージでは、同社CEOであるSebastian Rapport (セバスチャン・ラポート) が、Pixetellのデモを行なった。Pixetellは、ウェブ・ブラウザー上で稼動するウェブ・アプリケーションで、ビデオ・クリップを使った電子メールといえる製品である。

 

Pixetellの製品概要

上のスクリーンショット (出展:DEMO) は、Pixetellのメッセージを受信したところである。このメッセージは、Gabrielle Nicholson (ガブリエリ・ニコルソン) という女性スタッフが、オフィス・レイアウトについて、Rapportに送信したものである。Rapportが中央のスタート・ボタンを押すとメッセージが始まる。Nicholsonは、オフィス・レイアウトの画面で、ポインターを動かしながら、レイアウトについて、意見を求めている内容である。音声に合わせて、ポインターで場所を示し、まるでテレビ会議を見ているように、ビジュアルに内容を理解できる。

 

これに対して、Rapportは、返信ボタンをクリックして、返信モードのデモを行なった。画面に登場したコントロール・ボタンの「録画」をクリックして、ポインターを動かしながら、音声の録音を行なった。終了すれば「停止」ボタンを押し、送信先のメールアドレスを入力して操作が終了する。簡単な操作でビデオ・メッセージを送ることができる。送信メッセージは、電子メールで送られ、本文の中にPixetellへのリンクが自動的に挿入される。受信者は、このリンクをクリックすることで、Pixetellのビデオ・メッセージにアクセスできる。

 

考察

ブースにて、デモを行なったRapportから、Pixetellの画面を見ながら、詳しい話を聞いた。Pixetellのマルチメディア・メッセージは、送信者のデスクトップを動画としてキャプチャーしたものに、音声メッセージを被せる方式となっている。Rapportによると、「Pixetellは、ビデオとボイスを組み合わせたマルチメディア・メッセージの作成が、ワンクリックで簡単に行なえる点に特徴がある」と説明してくれた。「WebExでテレビ会議をするように、電子メールでビジュアルな交信ができる」と付け加えた。日常業務で、書類を参照しながら打ち合わせを行うシーンは、数多く登場する。打ち合わせ参加者が揃うときは、WebExを使ってリアルタイムでテレビ会議を行なう。一方、参加者が揃わないときは、Pixetellでメッセージを交換する。つまりPixetellは、非同期なWebExであると捉えると分かり易く、すぐ役に立ちそうなツールである。

ディープ・パーソナライゼーション (DEMO 09より)

Saturday, March 21st, 2009

7 Billion People (セブン・ビリオン・ピープル) は、テキサス州オースティンに拠点を置く、ウェブ・マーケティングのベンチャー企業である。DEMOでは、「WebLegend」 (ウェブ・レジェンド) という、個人の嗜好に沿ってウェブ・ページを変更するデモを行なった。デモでは、Amazonのサイトがサンプルとして使われた。

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WebLegendの機能概要

上のスクリーンショット (出展はいずれもDEMO) は、Amazonのお馴染みのホームページである。右下に棒グラフが表示されているが、これがWebLegendの機能である。WebLegendは、利用者の特性を六つの側面から把握し、それを棒グラフで表している。この六つの特性とは、サイトを訪問している動機、購買方式、ウェブページ形式などである。WebLegendは、利用者のAmazonにおけるクリック・ストリームを解析して、利用者の嗜好を把握する。

 

そして、利用者が再度Amazonを訪問した際のホームページが、次のスクリーンショットである。これは、我々が目にするAmazonのホームページとは大きく異なり、前面に商品検索ボックスが表示されている。新製品の紹介や、利用者への商品推奨などは、大きく削られているのが分かる。これは、WebLegendが、利用者の嗜好を把握して、個人に特化したウェブページを配信しているためである。WebLegendは、通常の商品推奨機能だけでなく、ウェブページのコンテンツも個人向けに最適化することで、商品販売の効果が上がることを目指している。

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DEMO会場で、同社CEOであるTrevor Pokorney (トレバー・パコーニー) から、WebLedendの仕組みを聞いた。Pokorneyによると、「WebLegendはウェブページにJavaScriptを埋め込んで、利用者のサイトでの挙動を把握し、特性を解析する」と説明してくれた。Amazonはまだ顧客ではないが、多くのサイトでこのサービスが導入されている。Pokorneyによると、「Amazonのパーソナライゼーションは、利用者の購買履歴から製品を推奨するが、この方法ではコンバージョン率が低い」とし、「WebLegendは人工知能を用いて、ディープ・パーソナライゼーションを提供している」と解説してくれた。

 

考察

「Customers who bought these items also bought…」というAmazon推奨エンジンが余りにも有名であるが、推奨エンジンのコンバージョン率は平均3%程度といわれている。それに対して優秀なセールスマンのコンバージョン率は40%程度といわれている。店舗のセールスマンは、顧客の微妙なニュアンスを感知して最適な製品を紹介する。WebLegendは人工知能を使って、この匠の技を実現しようとするものである。

音声でのテキスト・メッセージ (DEMO 09より)

Thursday, March 12th, 2009

Promptu (プロンプテュ) は、Apple iPhoneを中心に、音声認識技術を開発しているベンチャー企業である。DEMOのステージで、製品マーケティング副社長であるScott Maddux (スコット・マダックス) が、「ShoutOUT」 (シャウト・アウト) という製品のデモを行なった。ShoutOUTは、テキスト・メッセージ・サービスで、音声による入力機能を提供する。携帯電話の小さなキーパッドからテキストを入力する代わりに、ShoutOUTは音声認識技術を使って、音声をテキストに変換して送信する。

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ステージ上で、MadduxがApple iPhoneのShoutOUTを起動して、録音ボタンを押しながら、音声を入力した。その内容は、「I am here presenting on the DEMO main stage and ….」、という内容であった。この音声がテキストに変換されたのが、上の写真である。(Apple iPhoneのスクリーン部分を拡大したもの、出展:DEMO) 表示されているテキストは、ほぼ正しく、音声変換がなされている。ただ一箇所、「on the DEMO main stage」が「on the dental main stage」となっているが、それ以外は正しく変換されている。次に、iPhoneの「Send」ボタンを押すと、入力されたテキストが、隣の携帯電話に送信された。また、単語を修正してから送ることもできる。

 

ShoutOUTの仕組み

ブースにおいて、Madduxから、ShoutOUTについて詳しく話を聞いた。Madduxは、音声変換の仕組みについて、「iPhoneで入力音声の前処理を行い、アナログ音声をデジタルに変換して、Promptuのサーバに送信する」と説明してくれた。「デジタルで送信するため、回線上でのデータの劣化はない」と付け加えた。そして、「Promptuのサーバで音声をテキストに変換する」と説明した。ブースにて、Madduxは、イタリアの鉄道会社である「Trenitalia」 (トゥレニタリア) で実際に稼動している、音声入力による列車予約のデモを見せてくれた。列車の発着スケジュールを見るために、iPhoneから、日付、出発・到着駅名を音声で入力すると、iPhoneのブラウザーに、時刻表が出力された。その中から列車を指定して、音声でチケットを購入するという手順となる。

 

考察

Promptuは、これ以外に、Location Based Serviceとして、利用者の位置に応じたサービスを開発している。例えば、出張でサンフランシスコに来たときに、Promptuに「Starbucks Coffee」と音声で入力すると、今いる場所近辺のスターバックスをGoogle Maps上に表示する。また、タクシーを呼ぶときに、一番近いタクシー会社に接続される。このように、携帯電話の位置情報と連携した音声サービスには将来性を感じた。日本の若い世代は、携帯電話のテキスト入力は、音声入力より高速で行なう。Promptu技術は、日本のシニア層が、テキスト・メッセージ・サービスを使ったり、街で店舗を探すときなどに、便利なツールとなりそうである。