Archive for May, 2010

Google TV

Friday, May 28th, 2010

Googleは、5月19日から20日までサンフランシスコで、Google I/O 2010というウェブ技術に関するカンファレンスを開催した。その中でGoogleは、次世代テレビであるGoogle TVを発表した。この発表はインターネットで中継され、リアルタイムで製品紹介やデモの様子を見ることができた。

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Google TVとは

製品発表イベントは、Moscone Centerのカンファレンス・ホールで行なわれ、ステージ上でのデモを交えて、Google TVが紹介された。ステージではRishi Chandra (リシ・チャンドラ、Senior Product Manager) が中心となって、Google TVの概要について説明した。Chandra等の説明内容を纏めると、Google TVとは次のような製品である。現在、多くの家庭でパソコンを使って、ウェブ上のテレビ番組を見ているが、スクリーンが小さくて、家族で見るには適していない。そこで、テレビにインテリジェンスを持たせて、テレビでテレビ番組とウェブ・ビデオを見れるようにしたのがGoogle TVである。Google TVを、ケーブルテレビとインターネットに接続して、テレビ番組とウェブ・ビデオを閲覧する方式である。更に、テレビ画面で番組の検索を行い、テレビ番組とウェブ・ビデオを、分け隔てなく一元的に扱うことができるのが特徴である。利用者はソファーに座って、キーボードやリモコンで、テレビを操作することになる。テレビ上のユーザー・インターフェイスは上の写真 (出典はいずれもGoogle Inc.) の通りである。この画面は番組の検索をしているところで、「tedtalks」というキーワードで、著名人の講演ビデオ (TED) を検索している様子である。検索結果を選択すると、番組がテレビの上でスタートすることになる。

YouTube Lean Backというサイト

次に、YouTube Lean Backのデモが行なわれた。YouTube Lean Back とは、Google TV向けに最適化されたYouTubeサイトである。下の写真は、YouTube Lean Backの初期画面で、我々がウェブ上で見るYouTubeとは大きく異なる。同じウェブサイトでも、YouTube Lean Backは、検索ボックスやプレーリストやコメントなど、小さな文字で書かれた部分は無い。ソファーに座ってテレビを見るため、操作画面はグラフィックスを中心に配置され、大きめの文字で構成されている。また、YouTube Lean Backにアクセスすると、すぐにビデオが始まり、テレビを見ている環境に近い仕組みになっている。

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YouTube Lean Back下部にはチャンネルが表示され、My Feedでは利用者の好みの番組を登録し、プレーリストを作成できる。In Theaters、Auto & Vehicles、Comedyなどは、それぞれ、映画、自動車、コメディーの番組が放送される。My Rentalsは、有料のビデオ・レンタル・サービスである。このように、Google Lean Backは、名前が示している通り、ソファーにゆったりと座って見ることのできるYouTubeである。Googleは、Google Lean Backを筆頭に、ウェブサイトをテレビ番組むけに最適化する作業を行なっている。Googleは、ウェブサイト開発者向けに、「Designing websites for Google TV」という開発指針を公開して、Google TVに最適なウェブサイト開発のガイドラインを示している。

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Google TVシステム構成

Google TVを構成する機器は、Sony Bravia Internet TV (上の写真左側) とLogitech Companion Box (上の写真右側) で、これらの機器にはIntel Atom CE4100が搭載される。Sony Bravia Internet TVが、Google TVとなり、前述の通り、テレビをケーブルとインターネットに接続して使用する。また既存のHDテレビには、Logitech Companion Boxを接続することで、Google TVを構成する。ケーブルとインターネットをLogitech Companion Boxに接続し、テレビとはHDMIで接続する。これら製品の出荷は今年の秋で、販売は大手家電量販店であるBest Buyが行なう。更に、衛星放送のDish Networkのセットトップ・ボックスにGoogle TV機能を搭載することも計画されている。

Google TVのソフウェアでは、OSにAndroidを、ブラウザーにGoogle Chromeを、ビデオ向けにAdobe Flashを採用している。GoogleはAndroidとGoogle Chromeについては、開発が完了し次第、オープンソースとして公開すると表明している。つまり、SonyやLogitech以外の企業が、これらソフトウェアを使って、各社独自のGoogle TVを開発することができる。ちょうどスマートフォンでAndroidをオープンソースとして公開し、多くの企業がAndroidを搭載したスマートフォンを開発しているのと同じ方式である。また、Google TVのOSがAndroidであるため、スマートフォンのアプリケーションが、テレビで稼動することになる。ステージの上で、Android MarketからTwitterアプリケーションをテレビの上にダウンロードするデモが行なわれた。Twitter以外にも、NetflixやPandoraなどをダウンロードして、テレビで映画をレンタルしたり、音楽放送を聞くことができる。

考察

携帯電話のOSにAndroidが採用され、携帯電話がスマートフォンになったように、テレビにAndroidが組み込まれ、スマート・テレビが生まれつつある。消費者としては、Google TVに大きな期待を寄せている。しかしその反面、消費者としては、追加料金を払ってGoogle TVを買うためには、インターネット上で面白いテレビ番組が揃ってなくてはならない。Googleと競合しているHuluはGoogle TVにコンテンツを供給するのか。Google TVと正面からぶつかることになるComcastは、番組の供給を行なうのか。携帯電話向けにモバイル・サイトが急増したように、Google TV向けにテレビ・サイトが増えるのかも大きな関心事である。またSony以外にもエコシステムは広がるのかなど、数多くの疑問を抱えながらの出発となった。多くの新しいページを開いてきたGoogleは、時代の流れに遅れがちであったテレビ業界を変えることができるのか、スマート・テレビの展開に注目が集まっている。

クラウドに接続された自動車 (Green:Net 10より)

Friday, May 21st, 2010

サンフランシスコで開催されたGreen:Net 2010では、グリーン・エネルギー事業に、情報通信技術が如何に貢献すべきか、という観点から議論が行なわれた。カンファレンスには、日米の自動車メーカーからの参加があり、スマート・グリッドと電気自動車の関係について、意見が交わされた。

パネル・ディスカッション

カンファレンスでは、「The New Networked Car」 (ネットワークに接続された自動車) と題して、電気自動車をスマート・グリッドに統合する技術について、パネル・ディスカッションが行なわれた。パネルには、自動車業界から、Paul Pebbles  (General Motors)、Mark Perry  (Nissan North America)、Edward Pleet (Ford Motor Company) が参加した。また、電力供給側からは、Hugh McDermott (Better Place)、Saul Zambrano (Pacific Gas and Electric Company) が参加した。議論を聞いて特に興味を惹かれたのは、Fordの車載コンピュータ基盤であるFord Sync (フォード・シンク) と、ネットワークとの連携である。

Ford Sync概要

Ford Syncとは、FordとMicrosoftが共同開発した、自動車内でのコミュニケーション・システムである。下の写真はFord Syncが搭載されている車内の様子で、右側ダッシュボードの最上部にFord Syncモニターが設置されている。(出展:Ford Motor Company) Ford Syncは、Microsoft Autoプラットフォーム上で開発され、Ford、Lincoln、Mercuryブランドの12車種に搭載されている。運転者は、携帯電話やメディア・プレーヤーを自動車と同期させ、運転しながら音声で操作できる。更に、前回のレポートで述べたように、Microsoft Hohm (マイクロソフト・ホーム) が、Ford製の電気自動車をサポートする予定である。家庭において電気自動車を充電する際に、Microsoft HohmとFord Syncが通信を行い、電力運用管理を行う。

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車内においては、Ford Syncを使って、携帯電話から電話を発信することができる。まず、ハンドル内側に設置されているVoiceボタンを、左手親指で押してSyncを起動する。ここからはSyncの音声ナビゲーションに従って、運転者の声で指示をする。運転者が「Phone」と言えば、電話操作メニューに入る。次に、「Call David」と言えば、Ford Syncが携帯電話から、Davidに電話を発信する。Davidが住所録に登録されていなければ、電話番号を指示して電話を発信する。Ford Syncと携帯電話はBluetoothで接続される。運転者が駐車場に車を停めて車外に出れば、操作を自動的に携帯電話に切り替える。つまり、Ford Syncは名前が示す通り、自動車が携帯電話と同期して動作するシステムである。

Ford Syncの展開

パネル・ディスカッションでは、FordのPleetが、Ford SyncとMicrosoft Hohmの連携について説明した。Pleetは、「Ford SyncはMicrosoft Hohmと連動して、自動車の充電を制御し、エネルギー管理を行う」と、機能概要を説明した。Microsoft Hohmは、家庭内のエネルギー消費管理を行う、省エネのためのクラウドである。家庭においてハイブリッドカーや電気自動車を充電する際には、Hohmが電力料金が安くなる深夜に、充電を開始するよう制御する。これで利用者は、電気料金を節約できるだけでなく、電力会社としては、深夜の余剰電力を活用することができる。電力需給が逼迫している昼間に、大量の電気自動車が充電を開始すると、電力会社からの電力供給が追いつかない。電力会社としては、台数が急増する電気自動車を深夜に充電するよう、インテリジェントな管理を行なうことが、喫緊の課題である。Pacific Gas and Electric CompanyのZambranoは、このために「自動車会社と協力して、自動車をスマート・グリッドに接続するための、標準規格の設定を行なっている」と述べた。更に、「自動車の充電においては、それぞれの自動車の必要電力を計算し、どの自動車から充電を開始するかなど、スマート・アルゴリズムを開発している」と述べた。そして、消費者の気になる電力料金については、「深夜の電気代は、ガソリン価格に換算すると、$1/ガロンに相当する」との予測を示した。現在、ガソリン価格は$3/ガロンであり、大幅に安くなる見込みである。

更に、Pleetは、「SyncのSDKを公開して、だれでもSyncにアクセスできるようにした」と説明した。このSDKは、AppLinkと呼ばれ、Ford Fiesta向けに開発が進んでいる。AppLinkは、Ford Syncに接続されたAndroidとBlackBerry上のアプリケーションを、音声コマンドで操作する機能を提供する。これにより利用者は、自動車を運転中に、Androidアプリケーションを音声で操作できることになる。このため、多くの企業が、AppLinkを使ってアプリケーションの開発を始めた。Pleetは、「これらの中から、自動車に最適なアプリケーションとして、Pandoraを選んだ」と説明した。Pandoraは音楽配信サービスで、視聴者が好む音楽を選んで放送する。この他に、Stitcher (インターネット・ラジオ)、OpenBeak (Twitterクライアント) が、AppLinkでサポートされている。

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(上の写真はFord車内において、スマートフォンのアプリケーションであるPandoraとFord Syncが通信している様子。利用者はFord Syncを介して、運転しながら音声でスマートフォン上のPandoraを操作できる。出展:Ford Motor Company)

考察

パネル・ディスカッションを聞いて、電気自動車は機械というよりは、パソコンに近い存在であると感じた。電気自動車になると、電子部品が増え、プロセッサーが搭載され、外部との標準インターフェイスが整備される。Microsoft Hohm は、Ford SyncをPCのようなクライアントと認識し、インテリジェントな省エネ機能を提供する。車内においては、運転者が、Ford Syncというクライアントを操作する。Ford Syncには、キーボードもマウスも無く、タッチパネルもない。時速65マイルで運転しながら、音声で操作を行なう。人間と自動車の間で、ユーザ・インターフェイスが生まれ始めた。情報通信技術が、パソコンから携帯電話に広がり、更に、自動車まで到達した。そして自動車がクラウドに接続され、エネルギー管理が始まろうとしている。

家庭向けエネルギー監視クラウド (Green:Net 10より)

Friday, May 14th, 2010

先々週、サンフランシスコにおいて、Green:Net 2010というグリーン・エネルギーに関するカンファレンスが開催された。今年で二回目を迎えるこのカンファレンスは、サンフランシスコ・ジャイアンツ球場 (AT&T Park) のすぐ近くの、Mission Bay Conference Centerで開催された。

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Green:Netは、情報通信技術の観点からグリーン・エネルギーを議論する場で、地球温暖化防止に如何にITが貢献できるかが焦点となった。このカンファレンスへの参加企業は、IBM、Cisco、Microsoft、Googleなど大手IT企業から、電力供給側のPacific Gas & Electric、Better Placeなど、幅広い参加があった。今年の中心テーマは、設置が進んでいるスマート・グリッドやスマート・メーターをどう利用するかであった。更に、Ford、General Motors、Nissanが参加し、電気自動車をスマート・グリッドに如何に統合するかで、議論が大いに盛り上がった。

GoogleMicrosoftの討論会

カンファレンスでは、参加企業がステージの上で、意見を述べる方式で議事が進行した。その中で「How the Internet Giants are Getting Into Energy Management」 (インターネット巨大企業はエネルギー管理にどう関与しているか) という討論会では、MicrosoftとGoogleが、両社の家庭向けエネルギー管理技術について、意見を交換した。Google.orgからはEdward Lu (エドワード・ルー、上の写真右側、出展:Pınar Özger) が、Google PowerMeterについて紹介した。一方、Microsoftからは、Troy Batterberry (トニー・バターベリー、上の写真中央) が、家庭向けのエネルギー管理ウェブサービスであるMicrosoft Hohm (マイクロソフト・ホーム) について紹介した。

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Google PowerMeterの概要

PowerMeter (上のスクリーンショット、出展:Google.org) は、09年10月に、Google.orgが開始したウェブサービスで、家庭の電力消費量を時間毎に表示する。利用者は、家庭に設置されているスマート・メーターで収集される電力使用量を、PowerMeterで閲覧することができる。Luによると、GoogleはSan Diego Gas Electricを含め、「電力会社10社と提携している」と述べた。電力会社が、スマート・メーターで各家庭の電力消費量を計測し、PowerMeterが電力会社のデータにアクセスする仕組みとなる。Luによると、「ユーザからのPowerMeterに対する反応は良好で、利用者の46%が一日に三回以上PowerMeterを見ている」と説明した。一方で、Googleのビジネス・モデルは何かとの質問に対して、Luは、「ビジネスモデルは考えておらず、今は機能を拡張し、利用者を増やすことに専念している」と述べた。Googleは、PowerMeterについて多くを語らず、一歩下がったスタンスからの対応が目立った。

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Microsoft Hohmの概要

一方で、Microsoft Hohmは、同社が09年7月に開始したウェブサービスで、家庭の電力・ガス消費量を表示し、省エネのためのアドバイスを行う機能を提供している。My Hohm Center (上のスクリーンショット、出展:Microsoft) は、利用者向けのダッシュボードで、家庭の電力・ガス消費管理機能を提供している。利用者は、My Hohm Centerで、電力・ガス料金のグラフ、年間エネルギー消費量の内訳、他の家庭との消費量比較、省エネのコツ、リベートや値引き情報を表示する。Hohmにおいても同様に、Microsoftと提携している電力・ガス会社が、スマート・メーターを使って計測した電力・ガス使用量を、My Hohm Center上に表示する仕組みとなる。Batterberryは、Hohmのビジネスモデルについて、「Hohmは電力・ガス会社向けのプラットフォームで、電力・ガス消費を最適化するための機能を提供する」と、電力・ガス会社のITシステムを補完するものでると説明した。また、一般消費者向けには、電力・ガス消費量を時間毎に表示する機能に加えて、「家電機器をHohmに統合し、どこでどれだけ電力が消費されているかを表示し、利用者が省エネのためアクションを取れることを目標にしている」と説明した。更に、将来構想としては、利用者がマニュアルで家庭のエネルギー管理を行うのではなく、「Hohmでエネルギー管理を自動化する」と述べた。Microsoftは今年3月に、Fordとの提携を発表しており、参加者の関心はここに集まった。Batterberryは、Fordとの提携内容について、「Fordの電気自動車をMicrosoft Hohmでサポートする」と述べた。FordはElectric Focusという名称で電気自動車を発表しており、家庭の電源から充電する方式になっている。Batterberryは、「電気自動車は家庭におけるアプライアンスになり、これをHohmに統合する」と説明した。この分野においてはMicrosoftがGoogleを一歩リードしている。

考察

ここシリコンバレーは、昨年の12月にスマート・メーターの設置が完了し、そのサービスが始まっている。オバマ政権が推進しているスマート・メーターが整備され、大きな一歩を踏み出したことになる。その一方で、新サービスを使ってみると、その内容は貧弱である。オンライン・バンキングに例えると、口座残高しか分からず、送金や自動引き落としができない状況である。このような背景で、MicrosoftとGoogleの議論を興味深く聞いていた。パネルの意見を聞いて、今必要なのは、Hohmのように、スマート・メーターに連動したアプリケーションの開発であると確信した。消費者に便利なサービスを、クラウド上で提供することが急務である。ここはMicrosoftやGoogleだけでなく、日本のIT企業の出番である。

パソコン向けリモコン (DEMO Spring 10より)

Friday, May 7th, 2010

ここ最近、ケーブルテレビの加入を止めて、パソコンをテレビに繋いで、ウェブサイトで放送されているテレビ番組を見る家庭が増えてきた。Glide TV (グライドTV) はカリフォルニア州プレザントンに拠点を置き、このような家庭向けに、パソコン用リモコンを開発しているベンチャー企業である。

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Glide TVの機能概要

このリモコンはGlideTV Navigator (上の写真、出展はいずれもGlide TV, Inc.) という名称で、片手に乗る大きさで、パソコン経由でテレビ画面を操作する。利用者は、GlideTV Navigatorを手のひらに乗せて、指でタッチパッドやボタンを操作する。Touchpad (中央の四角い領域) を指でタップするとマウスでクリックする操作になる。Touchpadの右端と最下部を指でなぞると、上下・左右にスクロールする操作になる。タッチパッド外枠の四隅はApplication Controlボタンになっており、東西南北で場所を示し、SWはFunction、NWはEsc、NEはBack Spaceなどとなっている。例えば、FunctionボタンとHomeボタン (最上部赤色のボタン) を同時に押すと、パソコンのアプリケーションの切り替えを行なうことができる。

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利用者は、パソコンに接続されたテレビのモニターを見ながら、GlideTV Navigatorを操作していく。What’s Onという機能では、上の写真の通り、GlideTVがカテゴリー毎に、人気番組の一覧をサムネールの形式で表示する。利用者は、GlideTV Navigatorを操作して、画面をスクロールしながら、希望の番組をクリックする。選択された番組はテレビのモニターに表示され、視聴者はウェブ上のコンテンツを、テレビを見る感覚で楽しむことができる。

テレビを見る形態

利用者はGlideTVで、番組などの検索を行うことができる。検索機能を選択すると、スクリーン上にソフト・キーボードが表示され、 GlideTV Navigatorを操作してキーワードを入力する。更に、検索エンジンとして、Googleをはじめ、Hulu、NetFlix、YouTube、CNN、Pandoraなど様々なサイトを利用できる。GlideTV Navigatorのデモを見たが、片手で直感的に操作でき、使い心地が良さそうである。GlideTV Navigatorは、既に、Amazonなどで販売されており、価格は$99である。不況下において消費者は、ウェブ上で放送されている無料のテレビ番組を見る生活パターンが定着してきた。これからはキーボードの代わりに、GlideTV Navigatorを使って、テレビの上でウェブ・コンテンツをナビゲーションできる。

仮想テレビ会議 (DEMO Spring 10より)

Friday, May 7th, 2010

VenueGen (ベニューゼン) はノースカロライナ州モリスビルに拠点を置き、アバターを使った三次元テレビ会議サービスを提供している会社である。ステージでのデモの後で、VenueGenのブースにおいて、David Gardner (デービッド・ガードナー、CEO) とJeff Crown (ジェフ・クラウン、社長) から、デモを見せてもらいながら、操作方法を教えてもらった。

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VenueGenの機能概要

上のスクリーンショット (出展はいずれもVenueGen) は、女性の説明者がカンファレンス・ルームで、参加者に製品の紹介をしている様子である。説明者はアバターを介して発言し、顔の表情や身振り手振りを加えて、プレゼンテーションを実施していく。VenueGenのデモを見ると、アバターは予想以上に顔の表情が豊かで、身振り手振りが加わり、リアルの人間に近い雰囲気を醸し出していた。また、この女性の背後のスクリーンには、説明用の資料が表示されているが、これはリアルの会議で使用するPowerPointのスライドショーを表示している。会議での説明者と同様に、会議参加者もそれぞれのアバターを介してテレビ会議に出席する。VenueGenは、上述のカンファレンス・ルーム以外にも、様々なシチュエーションを用意している。先生が生徒に教育を行なう場合には、大学における講義室が映し出される。企業が製品発表会を行なう際には、大規模な展示会場を利用することができる。また、課内での懇親会には、プライベートな場が設定できる。仮想テレビ会議はブラウザー上に展開され、リアルの会議に近い雰囲気でインタラクティブに進行する。

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システム概要など

アバターの表情や表現が豊かな背景には、利用者がそれらを細かく操作できる仕組みがあるためである。利用者は画面上で、アバターの表情や手振りを、様々にコントロールできる。(上のスクリーンショット右端の操作パネルを操作する。) 操作パネル最上部の円盤状のアイコンをクリックして、アバターの表情を選択する。表情には、Smile (笑い)、Gasp (驚き)、Grimace (困惑)、Frown (不快)、Scowl (怒り) などが準備されている。同様に身振り手振りについても、アイコンで表現を選択する。VenueGenがリアルな会議に雰囲気が似ている理由について、Gardnerは、発言者はアバターの顔の向き調整することができ、視聴者の方向を見ながら話をすることができるためである、と説明してくれた。Gardnerの名刺の裏には、リアルの写真とアバターが印刷されていたが、アバターを一目見て本人であると判別が付くほど、本人そっくりのアバターであった。