Archive for November, 2011

Apple iCloud概要

Sunday, November 27th, 2011

Appleは、先週、iTunes Matchというサービスを開始し、これでiCloudの全機能が出揃った。iCloudとは、アップル・クラウドで、利用者のPC、Mac、iPhone、iPadなど、様々なデバイスから利用することを念頭に設計されている。iCloudは、2011年6月に開催された、Apple Worldwide Developers Conferenceにおいて、Steve Jobsがその内容を紹介し、10月よりサービスがスタートしている。

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iCloudの主な機能

iCloudの主な機能は、iTunes in the Cloud (音楽クラウド)、Photo Stream (写真ストリーミング)、Documents in the Cloud (ドキュメント・クラウド)、Calendar, Mail, and Contacts (カレンダー・メール・住所録)、Apps, Books, and Backup (アプリ・書籍・バックアップ)、Find My Friends and Find My iPhone (友人とiPhone位置表示) である。iCloudを使うことで、利用者はデスクトップ (MacとPC) と携帯端末 (iPhone、iPad、iPod Touch) 間でシームレスな処理が可能となる。クラウド機能の中心は、iTunes in the Cloudである。これは、iTunes Storeで購買した音楽を、デバイス間で同期を取る機能である。上のスクリーンショット (出展はいずれもVentureClef) はiPhone画面で、Automatic Downloads (左側画面) をOnにしておけば、PC上のiTunes Storeより購買した音楽は、自動的にiPhoneに配信される。右側画面はこの様子を示しており、PC上で購入している「California Gurls」という音楽は、PCにダウンロードされると同時に、iPhoneにも配信されているところである。iPhoneをPCに接続してのSync操作から開放される。

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iTnues Matchという新サービス

Appleは、上述の通り、iTunes Match (上のスクリーンショット) というサービスを開始した。iTunes Matchは、利用者がデスクトップ上で所有している全ての音楽 (iTunes Storeで購入した音楽とCDから取り込んだ音楽) を、iCloudにアップロードして格納するサービスである。利用者は、デスクトップや携帯端末からiCloudにアクセスして、これらの音楽を聴くことができる。iTunes Matchは、上述サービスを、CDなどから取り込んだ音楽に拡充したものである。iTunes Matchは有償 ($24.99/年) のサービスで、何処にいても自分の音楽ライブラリーにアクセスして音楽を聴くことができる。iTunes Matchを利用するためには、デスクトップに格納している音楽を、iCloudにアップロードする作業が必要となる。この作業では、iCloudがデスクトップに格納されている音楽情報を収集し、AppleがiTunes Storeで保有している音楽とマッチングを行ない、Apple側に無い音楽だけをアップロードする。同じ音楽があれば、利用者の音楽をアップロードしないで、Appleが保有する音楽を使う。この準備作業が終わると、iPhoneの設定画面 (下のスクリーンショット左側画面) でiTunes MatchをOnにしておく。次に、Musicアプリ (右側画面) を開くと、いつものように音楽アルバム一覧が表示される。アルバムにクラウド・アイコンが付加されているのは、この音楽はiCloudに格納されているが、まだiPhoneにはダウンロードされていないことを示している。利用者は、クラウド・アイコンが付いている音楽にタッチすれば、いつものように音楽を聴くことができる。但しこの場合は、背後で、音楽コンテンツがiCloudからiPhoneにストリーミングされている。

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Photo Streamについて

iCloudのもう一つの便利な機能はPhoto Streamである。これは、携帯端末で撮影した写真を、iCloud経由でデスクトップなどに配信する機能である。下のスクリーンショットはその様子を示しており、iPhoneの設定画面 (左側画面) でPhoto StreamをOnにして写真を撮影すると、Camera Roll (右側画面) に写真が保存される。次にこれらの写真は、WiFi経由でPC内のフォルダー (My Photo Stream、一番下の写真) に自動で配信される。屋外で撮影した写真は、帰宅してWiFiネットワークに入ると、iPhoneからPCに自動で送信され、USBケーブルを使ったデータ転送はもう不要である。

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この他に、ドキュメント、書籍、カレンダー、メール、住所録も、異なるデバイス間で同期が取れる。但し、これらの機能はもう既に、Google DocsやGmailなどで実現されており、特に目新しいものではない。

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考察

Walter Isaacsonの著書「Steve Jobs」によると、JobsはiCloudを開発した理由を、「利用者のDigital Hubがパソコンからクラウドに移っているため」と述べている。Jobsは、また、iCloudでAndroidをサポートするかについても言及し、「音楽アプリをAndroidで稼動させると、Android利用者が喜ぶ。だからサポートしない。」と語っている。Jobsは、「Androidは (iPhoneの) 盗用」であるとも述べており、iCloud開発の背景には、Googleへの語りつくせない不信感が存在している。iCloudデザインには、市場要件だけでなく、Steve Jobs個人の思い入れを強く感じる。

Big Data解析技術

Sunday, November 20th, 2011

Big Data解析で、Apache Hadoopの役割が注目されるなか、先進IT企業は、Hadoopを統合した製品の開発を進めている。このレポートでは、IT企業から提供されている、主要なBig Data解析技術を考察する。

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Cloudera

最初は、Hadoop市場における中心的存在である、Cloudera (クラウデラ) というベンチャー企業である。Clouderaは、Palo Alto (カリフォルニア州) に拠点を置き、Apache Hadoopと関連製品の開発・サポートを行なっている。Apache Hadoopは、オープンソースとして公開されており、だれでも自由に使うことができるソフトウェアである。Clouderaは、このApache Hadoopと関連製品をパッケージにして、Cloudera’s Distribution (上のグラフィックス、出展:Cloudera) という名称で、無償で提供している。この製品には、Apache Hadoopのほかに、主要ソフトウェアであるHive (データウェアハウス)、Pig (プロシジャ言語)、HBase (カラム形式データベース)、Zookeeper (分散環境管理) などが含まれている。またClouderaは、有償製品として、Cloudera Enterpriseというパッケージを提供している。このパッケージには、Hadoop運用管理ツールと保守サービスが含まれている。Clouderaは、Hadoopに関する豊富な技術力を背景に、2009年からこの事業を開始し、ベンチャー・キャピタルから注目を集めている。前述の通り、ClouderaはHadoop市場での中心的存在であるが、ここ最近は、IBM、EMC、Yahoo、及び多くのベンチャー企業がこの市場に参入し、覇権争いが激化している。

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IBM

Big Data解析は、IBMの得意とする分野で、IBMはいち早く、Hadoop技術を統合した製品を提供している。IBMは、Big Data解析ソフトウェアを、InfoSphere BigInsightsという名称で、2011年5月より販売を開始した。 InfoSphere BigInsightsは、Big Data解析を行なうためのシステムで、その構成要素にHadoopを採用している。IBM製品の特徴は操作性で、BigSheetsというユーザ・インターフェイスを採用している。BigSheetsとは、ブラウザー上で、大規模データを抽出し、グラフィカルに解析できるシステムである。BigSheetsは、IBMのjStartにより開発された。jStartとは、インターネットに関する先端技術の開発チームで、現在は、IBMのスーパーコンピュータであるWatsonの商用化を手掛けている。IBMは、2011年10月には、InfoSphere BigInsightsを、IBMクラウドであるSmartCloudで提供することを発表した。これは、Amazon Elastic MapReduceに匹敵するサービスで、Big Data解析をクラウド提供するものである。SmartCloud上のこのサービスは、Big Data Analytics On The Cloudという名称で、Big Data解析をHadoopの専門知識無しで行なえ、幅広い利用者層の獲得を目指している。SmartCloud上にはこの他に、DB2、Informix、Lotus Domino、Rationalなど、IBMの主要ソフトウェア・イメージが提供されている。Santa Clara (カリフォルニア州) で開催されたCloud Expoにおいて、IBMは、SmartCloudを前面に押し出し、クラウド事業をアピールしていた。前述のWatsonに関しては、大規模データ解析の手法をディスプレー (上の写真、出展:VentureClef) で印象的に紹介していた。Watsonは、アメリカの人気クイズ番組Jeopardy!で、歴代チャンピオンを破り、チェスに続いて、再びマシンが人間を降した。IBM担当者は、WatsonのDeepQA技術を使って、大規模医療データの解析を行なっていると説明してくれた。IBMは、この分野では、買収したNetezza (データウェアハウス・アプライアンス) を含め幅広い製品ポートフォリオを展開している。

Yahoo

Hadoopは、当時Yahooの社員であった、Doug Cutting (現在はClouderaのアーキテクト) により開発された。このような背景で、YahooはBig Data解析事業を積極的に展開してきた。Yahooは、2011年6月に、Hadoop開発部門を分社して、Hortonworks (ホートンワークス) という会社を設立した。10月には、Hortonworks Data Platformというソフトウェアの提供を開始した。Hortonworks Data Platformとは、Hadoop関連製品をパッケージにしたもので、Hadoopコア製品と関連製品のほかに、同社が開発したAmbari (クラスタ管理) とHCatalog (ストレージ管理) という製品を含んでいる。Hortonworks Data Platformは、Cloudera’s Distributionに相当する製品で、オープンソースとして公開され、誰でも無料で使用できる。Hortonworksは、Clouderaと、正面から競合する構図となっている。

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Talend

Big Data解析市場では、ベンチャー企業が様々な技術を開発している。Talend (タレンド) は、Los Altos (カリフォルニア州) に拠点を置くベンチャー企業で、データ・インテグレーションを中心とするソフトウェアを提供している。Cloud Expoにおいて同社は、Talend Integration Suiteという製品をPRしていた。これは、ソース・データをHadoopシステムにロードするためのETL機能 (データ抽出・加工・入力) を、グラフィカルなインターフェイス (上の写真、出展:VentureClef) で提供している。Talendの技術責任者であるParham Parviziによると、利用者は画面上でアイコンを操作して、処理のプロセスを定義する。データ属性やコネクターを選び、これらをグラフ操作で連結して、データフローを定義する。Parviziによると、Hadoop市場は急成長しており、その市場構成は刻々と移り変わっている。このコメントが象徴しているように、Big Data解析は、いま一番注目されている分野で、ベンチャー企業を中心に、革新的な技術が次々と登場している。

FacebookでのBig Data解析

Sunday, November 13th, 2011

アメリカにおいて、Big Data (ビッグデータ) 解析への取り組みが広がりつつある。Big Dataとは、極めて大量なデータを指し、現行システムでは処理できない規模のデータを意味している。Big Dataは、データ・サイズが大きいだけでなく、データが複雑で、データ発生速度が速いという特徴を持っている。このレポートでは、Big Data解析の技法と、FacebookにおけるBig Data解析の事例について考察する。

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Big Data解析技法

Big Dataの解析が可能となったのは、解析処理のためのミドルウェアである、Apache Hadoop (アパッチ・ハドゥープ) の登場によるところが多い。FacebookやYahooなどは、オープンソースであるApache Hadoopをいち早く導入し、Big Dataの解析を行なっている。HadoopがBig Data処理で注目を受ける中、Cloudera (クラウデラ) というベンチャー企業は、Apache Hadoopパッケージの販売やサポート事業を他社に先行して開始した。ここ最近は、Hadoop技術を実装した、Big Data解析のためのミドルウェアが、IBMやEMCから登場し、利用者にとって選択肢が広がってきた。とはいえ、Hadoopを使ったBig Data解析は、一般企業にとっては垣根が高く、多くのベンチャー企業が、高性能で使いやすいBig Data処理技術の開発を急ピッチで進めている。

Hadoopは、よく知られているように、Googleが開発したMapReduce (マップ・リデュース) とGoogle File Systemに刺激を受けて、その当時Yahooの社員であったDoug Cutting (ダグ・カティング、現在はClouderaのアーキテクト) により開発された。今では、Apache Foundationが、オープンソースとして、開発を継続している。Hadoopの前身は、グーグル・クラウド上で、全世界のウェブサイトをインデクシングするという、Big Dataの処理で使われている。

Hadoopは、機能面から見ると、大規模データを蓄積し、処理するための、分散システムということができる。Hadoopは、コモディティ・サーバをノードとする大規模クラスターで稼動し、障害対応機能を内蔵し、スケールアウトできるアーキテクチャーとなっている。具体的には、Hadoopは、コモディティ・サーバ上の並列処理を制御する機構 (Hadoop File System) と、大規模データを分割して並列処理する機構 (MapReduce) から構成されている。Hadoopとは、ざっくり表現すると、しばしば故障するクラスタで、大規模データを分割して処理・集約するミドルウェアである。利用者は、Hadoop上で、又は、外部のデータ・ウェアハウス (解析専用データベース) と組み合わせて、Big Dataに対してビジネス・インテリジェンス (統計解析や知識の発掘) を実行する。

Facebookでの活用事例

Facebookは、Hadoopとその関連ソフトウェアを早くから導入し、データ解析を行なってきた。Facebookは、世界で最大規模のHadoopシステムを構築しているといわれている。FacebookはHadoopを、データ・ウェアハウス、分散データベース、及び、MySQLデータベースのバックアップのために使用している。Hadoop利用の中心はデータ・ウェアハウスで、大規模なHadoopクラスター (前頁の写真、出展はいずれもFacebook) を構築している。Hadoopクラスターは、複数のデータセンターで運用されており、最大規模のHadoopクラスターは、3000台のサーバから構成されている。データ・ウェアハウスでは、Facebookの稼働状況の解析として、インプレッション数やクリック数を集計している。Facebook Insights (企業ウェブサイト解析ツール、下のグラフィックス) では、サイトを訪れたユーザ数や、インタラクション(LikesとComments数) を表示するが、この背後ではHadoopクラスターによる解析が行なわれている。また、スパム検知のためにもデータ・ウェアハウスが使われている。利用者が投稿したフィードや、アプリケーションのAPI使用形態を分析して、スパムを検知する処理を行なっている。

現在では、データ・ウェアハウスにおいて、リアルタイムで解析する試みがなされている。Facebookは、2010年11月、Messagesというサービスを投入し、Facebook上での現行Message、IM、電子メール、SMSを統合するサービスを開始した。Facebookは、これらのメッセージ (300TB/月) に対して、検索インデクシングの作成をHadoopクラスター上で実行している。Hadoopはバッチ処理システム (タスク実行に時間がかかる) であるが、HBase (カラム構成の高速データセット) と連携して、リアルタイムでの解析処理を実現した。二番目の分散データベースにおいては、Facebookウェブサイトでのクリックのログを、直接Hadoopクラスターにストリーミングして格納する方式を実現している。三番目のMySQLデータベースのバックアップでは、MySQLの中期的なアーカイブをHadoopファイルシステムで行なっている。これにより障害が発生した際のバックアップ・リカバリーの時間が短縮されるとしている。

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Facebookのロードマップ

FacebookはHadoopクラスターについて、ロードマップを公表している。Facebookのデータセンターにおいては、設置面積の制限で、クラスター一台の大きさが制約されている。このためFacebookは、Apacheと共同で、データセンターを跨るHadoopクラスター (HDFS across data centers: HighTide) を開発している。更に、クラスター・ハードウェアのヘテロな構成において、コンピュータ・リソースを有効に活用するために、JobTracker (MapReduceのタスク管理機能) の改良を行なっていることも明らかにしている。Facebookは、同時に、Hadoopの開発にも大きく貢献しており、プロダクションで使用しているHadoopをオープンソースとして公開している。更に、Facebookは、Hadoopへの修正などをApache Foundationにフィードバックし、品質向上に貢献している。Facebookのように技術力のある企業は、Apache Hadoopを使いこなして、Big Data処理を行なっている。一方で、前述の通り、IBMやベンチャー企業がHadoopを統合した製品を開発しており、市場が動き始めた。

スマートフォン・セキュリティ (DEMO Fall 2011より)

Sunday, November 6th, 2011

DEMO Fall 2011では、College AlphaPitchというセッションが創設され、大学生の起業家がステージで、新製品について90秒間でプレゼンテーションを行なった。このセッションで注目を集めたのは、SeekDroidというAndroidスマートフォンのセキュリティ技術を開発している企業である。

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SeekDroid機能概要

SeekDroidは、Androidスマートフォン向けのアプリケーションで、スマートフォンのセキュリティ機能を提供している。利用者は、SeekDroidのウェブサイトにログインして、このサービスを利用する。利用者はこのサイトから、スマートフォンに遠隔でアクセスし、デバイスの運用管理を行うことができる。利用者はSeekDroidのサイトにログインすると、Google Maps上に、スマートフォンの位置が表示 (上の写真、出展:VentureClef) される。このサイトでLocate機能を選択すると、スマートフォンの詳細な位置情報をGoogle Maps上に表示する。利用者は、スマートフォンを紛失した際には、この機能を使ってスマートフォンを見つけることができる。下のグラフィックス (出展:GT Media, LLC) は、紛失したスマートフォンの位置を、Google Street Viewで表示している様子である。この機能はデバイスのGPS機能を使っている。もしデバイスのGPS機能がオフとなっている際は、遠隔でGPS機能をオンにする。(但しこの機能はAndroid 2.3.3未満まで。) また、スマートフォンが盗まれた時は、ウェブサイトでAlarm機能を選択すると、スマートフォンから警告音を発し、同時に、スマートフォンにメッセージを送ることができる。

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利用者がLock機能を選択し、Lock Codeを入力すれば、盗まれたスマートフォンの画面はロックされる。また、利用者がWipe機能を選択すると、スマートフォンのデータ、及び、SD Cardのデータが消去され、機密情報が第三者に流出することを防ぐことができる。SeekDroidは、Android Marketで購入し、価格は$4.99であるが、運用費用については無料である。

トレンド

この市場ではサンフランシスコに拠点を置くLookoutというベンチャー企業が早くからスマートフォン・セキュリティのサービスを提供している。最近ではApple iCloudでFind My iPhone機能が提供され、紛失したiPhoneを、Google Maps上に表示する。これは上述のSeekDroidのLocate機能に相当する。SeekDroidが提供している機能は目新しいものではないが、大学生の起業家が、限られた予算で製品を開発し、企業を運営できる時代となってきた。

バーチャル・メイクアップ (DEMO Fall 2011より)

Sunday, November 6th, 2011

DEMO Fall 2011で一際人目を引いたのはModiFace (モディフェイス) というベンチャー企業であった。ModiFaceは、仮想試着室や仮想メイクアップ技術を提供している会社である。消費者は、自分の写真をアップロードして、仮想的に洋服を試着し、メイクアップを行い、ヘアー・スタイルを変えてみることができる。下の写真 (出展:VentureClef) は、ModiFaceのブースで、サービスの説明を受けている様子である。

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ModiFace機能概要

ModiFaceの技術で印象的だったのが、Ultimate Beauty Virtual Makeoverという、仮想メイクアップのアプリである。下のグラフィックス (以下出展はModiFace) は、iPhone向けのUltimate Beauty Virtual Makeoverである。消費者は自分の顔写真をアップロードして、仮想のメークアップを行なう。画面左側はヘアースタイルを変えている様子で、画面右側はメイクアップを行なっている様子である。メイクアップでは、消費者は、Face、Eyes、Lipsを選択して、化粧をしていく。FaceではFoundationとBlushを、EyesではShadow、Liner、Mascaraを、LipsではLipstickとLinerを選択でき、色、濃淡、光沢、輝きなどを変えていく。

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メイクアップが終了すると、Finalizeボタンを押し、メイクアップ前と後の顔を比較 (下のグラフィックス) する。この際に、顔写真の下には、使用したコスメティック製品の一覧表が示される。製品名称の右側のBuyボタンを押すと、この製品を販売しているウェブサイトにリンクする。また、Mapボタンを押すと、自宅近辺でこの製品を販売している店舗が表示される。FacebookやTwitterボタンを押すと、メイクアップした顔写真を、それぞれのサイトに掲載し、友人の意見を聞くことができる。

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前述の通り、ModiFaceは、メイクアップの他に、仮想試着室も提供している。ModoFaceの狙いは、女性の頭から爪先まで、体全体を仮想化して、ファッションやコスメティック製品を試すための技術開発である。同様なサービスが登場している中で、ModiFaceのリアルで華やかな色彩でメークアップする技術は、他社と比べて一歩先行している。