Archive for August, 2013

スマホから消費者位置情報を抽出~プライバシーの限界はどこか

Friday, August 30th, 2013

アマゾン化する小売店舗(1)

小売店舗がオンライン・ストアーの手法を取り入れて、急速にデジタル化している。多くの消費者がオンライン・ストアーに向かうなか、小売店舗は情報通信技術を駆使し、消費者を呼び戻している。小売店で消費者のスマートフォンにアクセスし、位置情報を把握し、顧客の挙動を把握する方式が注目されている。同時に、スマートフォンに関するプライバシー保護の議論が沸騰している。

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WiFiアクセスポイントで顧客数をカウント

ベンチャー企業から小売店舗向け顧客解析技術が提供されているが、いまEuclid Analyticsが注目を集めている。同社はPalo Alto (カリフォルニア州) に拠点を置くベンチャー企業で、店舗内外の消費者位置情報を収集し、これを販売戦略立案に利用している。Euclid Analyticsは、消費者のスマートフォンが、WiFiアクセスポイントと交信する際に、固有情報を収集し位置を把握する。これにより、何人の消費者が入店し、どのセクションに、どれだけの時間滞在したかを把握する。また、新規顧客なのか、リピータなのか判別する。店舗前を通過した消費者の人数を把握し、その中で何人が入店したのか、コンバージョン率を計測する。上のグラフィックス上段の棒グラフは、時間ごとの顧客数を表している。ウェブサイトで訪問者数や購買者数が計測されるように、小売店舗でもこれら基礎情報が自動で収集できる技術が登場している。Euclid Analyticsは全米100社で採用され、4000店舗で5000万人のデータを解析している人気製品である。

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コーヒーショップの特性を解析

San Francisco地区でもEuclid Analyticsが導入されている。大手コーヒー・ショップのPhilz Coffeeは、Euclid Analyticsを利用し、店舗の特性を解析し、それに合わせて店舗レイアウトの最適化を行っている。Philz Coffeeは、ヒップホップな内装で、無料のWiFiサービスが提供されている (上の写真)。アクセスポイントは天井近くに二ヵ所設置されている。Euclid Analytics は、WiFiアクセスポイントから顧客のスマートフォンにアクセスし、MACアドレスを収集し顧客を特定する。更に、シグナル強度から顧客の位置を把握する仕組みである。顧客がスマートフォンを使っていない時も、この方式で、情報が収集される。これを時系列に見ると、顧客の滞在時間などを把握できる。解析の結果、San Francisco店では大半の顧客の滞在時間が15分以内であることが判明。この店舗では短時間で顧客に対応できるよう、カウンターを最適化した。San Jose店では反対に、多くの顧客の滞在時間が40分以上で、食べ物などのメニューを充実し、売り上げを伸ばした。Google Analyticsがウェブサイト訪問者情報を収集し解析しているように、Euclid Analyticsはリアル店舗向けにアナリティックス機能を提供している。

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デパートが急速にIT投資を進めている

Euclid Analyticsは高級デパートであるNordstrom (上の写真) で利用された。Nordstromは、競合相手はMacy’sなどの高級デパートではなく、Amazon.comであると認識している。Nordstromは、昨年から、重点的にIT分野に投資し、小売店舗にAmazonの手法を導入し、顧客サービスを向上している。Euclid Analyticsの導入もその一環で、プロモーションの効果を定量的に計測するために利用された。Nordstromは、Amazonからキーとなる人材を引き抜き、Eコマースの強化を行っている。消費者に対し、リアル店舗とオンライン店舗のサービスを有機的に統合し、両チャネルで売り上げを伸ばしている。リアルとバーチャル店舗を組み合わせて販売する方式をオムニ・チャネル (Omnichannel) と呼び、アメリカ小売店舗のトレンドとなっている。

プライバシー保護が政治問題に

一方、消費者からは、Euclid Analyticsが、スマートフォンにアクセスし、固有情報を吸い上げることに対し、プライバシー侵害であるとの声が高まっている。Nordstromは、Euclid Analyticsを展開するにあたり、各店舗で、その旨を消費者に周知した。しかし消費者は納得せず、Euclid Analytics方式は社会問題に発展し、Nordstromは使用を中止した。この問題はアメリカ議会も動かしている。ミネソタ州上院議員Al Frankenは、同意なしに消費者の挙動を追跡するシステムを中止すべきと主張し、Euclid Analyticsに公開質問状を発行した。Franken上院議員は、消費者は会員カードで購買履歴をトラックされていることは理解しているが、スマートフォンで行動を監視されているとは思っていないと主張。これれに対して、Euclid Analyticsは、ウェブサイトでオプトアウトするページを設けていると反論。ここで消費者は自分のスマートフォンのMACアドレスを入力すると情報収集が停止される。

モバイル世代のプライバシー

スマートフォン・アプリが個人の位置情報にアクセスする際は、利用者にその許諾を求める。これがルールである。Euclid Analyticsの場合は、スマートフォンのハードウェア機構が識別情報を発信する機能を利用している。利用者は、WiFiを使っていなくても、スマートフォンはバックグランドでアクセスポイントと交信をしている。Euclid Analyticsはこの仕組みを利用して、個人の位置情報を把握している。つまり消費者としては、知らないうちに、情報を取得されているということになる。デバイスの識別番号を読み取ることは、社会的に認められる行為なのか、それともプライバシーに抵触するのか、世代間で対応が分かれている。高級デパートで買い物をする世代の答えはノーで、コーヒーショップの客は気に留めていない様子である。社会でコンセンサスができるまでには、もう少し時間がかかりそうである。

愛犬にセンサーを着装し健康管理~ペット向けビッグデータ解析

Friday, August 23rd, 2013

500 Startups Demo Dayレポート (3)

PinMyPetはBrasilia (ブラジル) に拠点を置く新興企業で、GPSデバイスを利用して、ペットの居場所を把握し、健康を管理するシステムを開発している。CEOのBruno Kenjは、500 Startups Demo Dayで、子犬を抱いてステージに登場し、この製品をアピールした (下の写真)。

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首輪にGPSを装着して位置を追跡

このシステムはPinMyPetという名称で、犬の首輪にGPSデバイスを着装し、位置を把握し、迷子になった際にはすぐに場所が分かる仕組みである。また、一日の行動をトラックすることで、愛犬の健康状態を把握できる。

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上の写真はケースに乗ったGPSデバイスで、これをペットの首輪に着装して利用する。GPSデバイスは電池を内蔵しており、20時間の運転が可能である。飼い主はスマートフォンの専用アプリからペットの位置をモニターする。

ペットの居場所と健康状態を把握

下のスクリーンショットが専用アプリ(PinMyPet Mobile) で、スマートフォンからペットの状況を監視する。左側画面はMap機能で、ペットの現在地と移動した足跡を示している。右側画面はTrail機能で、ペットの行動概要を表示している。このページによると、いまペットはAmericana 2210という場所にいる。ここは自宅アパートで、ペットは家にいることを示している。前日はFreedom Plazaという公園で遊び、Castro Streetを散歩し、機嫌が良かったと記されている。その後アパートに帰り、ここで就寝した。その前日には、PetHealthという病院で診察を受けたと記されている。

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PinMyPetは、ペットの行動をモニターし、ペットの運動量など、健康アナリティック機能を提供する。CEOのBruno Kenjは、日本人がペットを大事にすることを理解しており、日本市場に興味を示している。Kenjは、「日本は重要な市場で販売チャネルを準備したい」と述べ、ブラジル、アメリカに次いで、日本への進出を検討している。

Whistleというベンチャー企業

人もペットもセンサーを身に着けて、健康管理する時代となってきた。PinMyPetの他に、ベンチャー企業からペット向けの健康管理システムの登場が相次いでいる。WhistleはSan Franciscoに拠点を置くベンチャー企業で、ペットの首輪に加速度計を装着し、ペットの活動状況をモニターするソリューションを提案している。

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このセンサーはWhistle Activity Monitor (上の写真の円盤状のデバイス) と呼ばれ、ここに、三方向加速度計、WiFi、Bluetoothが実装されている。デバイスを首輪につけて使用する。この加速度計でペットの動きのデータを計測し、WiFi経由でクラウドにアップロードする。

アプリが愛犬の健康手帳

飼い主はスマートフォンに専用アプリを入れてペットの状態を管理する (下のスクリーンショット)。センサーで収拾したデータを解析することで、ペットが散歩した時間、遊んでいる時間、休んでいる時間をなど把握する。また、ペットが特異な行動をとった際にはこれを検知する。下のスクリーンショット左側が一日のサマリーで、画面中段に円グラフで、一日の運動量と目標達成度を表示している。ここでは57分間運動し、目標を達成したと表示されている。その下には折れ線グラフで、一日の運動量を時系列に表示している。最下段はペットの活動の内容と写真を表示できる。飼い主はこれらの情報を友人と共有できる (下のスクリーンショット右側)。

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ペット向けアナリティックス

この他に、Veterinarian Insightsという機能は、愛犬の行動パターンを同種類の他の犬と比較し、愛犬の状態を把握する。ここでは、愛犬の運動時間、睡眠時間、覚醒時間をグラフをで表示し、他の犬と比較して、充分運動しているかなどを把握できる。事前に、愛犬の体重、年齢、種類などを入力し、ペットに固有な情報で解析を行う。更に、これらの情報を獣医師と共有する機能も実装されている。

現在Whistleは、獣医師学校と共同で、犬の健康に関するデータベースを開発している。犬の運動量や睡眠時間を収集し、犬の特性(体重、年齢、種別)に応じ、最適な行動パターンを見出すことを目指している。利用者は愛犬の行動のパターンをこのデータベースと比較して、自分のペットが健康な生活を送っているのか、また、どこに問題があるのかを把握する。Whistle Activity Monitorの価格は99.95ドルで、利用者は無料で上記サービスを利用できる。これからは人はFitBitやFuelBandを手首につけ、愛犬はPinMyPetやWhistleを首に装着し、共に健康管理を行う時代となってきた。

ベトナムから世界に挑戦~シリコンバレーに頭脳が集結する理由

Friday, August 16th, 2013

500 Startups Demo Dayレポート (2)

GreenGarはHo Chi Minh City (ベトナム) で起業した新興企業で、スマホ・タブレット向けのコラボレーション・アプリを開発している。500 StartupsのDemo Dayで、CEOのThuy Truongは、ベトナムの民族衣装アオザイを着て、「Whiteboard」アプリをアピールした (下の写真)。

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ホワイトボードでコラボレーション

このアプリはスマホ・タブレット画面に作画する機能を提供する。下のスクリーンショット左側が初期画面で、色や線の太さなどを選択し、画面をタップして作画を行う。同右側が作画している様子で、指を筆の代わりに文字や絵を描くことができる。

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Whiteboardの特徴はコラボレーション機能で、他のスマホ・タブレットと共同して作画することができる。下のスクリーンショットがその様子で、Nexus 4でWhiteboardを起動し、Nexus 7を認識したところである (左側画面)。Nexus 7で連携をAcceptして、コラボレーションが始まる。右画面がコラボレーション作画をしているところで、両デバイスから共通のホワイトボードに書き込むことができる。

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シンプルで楽しくて役に立つアプリ

「Whiteboard: Collaborative Draw」は無償の製品で、画面最下部に広告が配信される。「Whiteboard Pro: Collaborative Draw」は有償 (2.99ドル) で、広告無しで利用できる。有償オプション(0.99ドル) を購入すると、外部ネットワークと連携しコラボレーションできる。Whiteboardシリーズは800万回ダウンロードされているヒット商品である。この他にGreenGarは、Brain Tuner Xなどの教育ゲームを提供している。GreenGarの商品コンセプトは「simple・fun・useful」で、Lean UXを搭載し、楽しくて役に立つアプリの開発を目指している。

教育やビジネスで利用されている

Whitebaordは、個人で楽しむだけでなく、学校教育で利用されている。先生が資料を生徒のタブレットに表示するだけでなく、生徒がタブレットに書き込むことができる。ある自閉症の子供は、言語による会話ができないため、Whiteboardでコミュニケーションしていることも報告されている。また、GreenGar自身も、Whitebardを使って会議をおこなっている。同社は、ベトナム、シンガポール、アメリカの三か所にオフィスがあり、アプリを共通のホワイトボードとして、打ち合わせを行っている。

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シリコンバレーに移り世界に挑戦

CEOであるThuy Truongは、自身の会社をクローズし、GreenGarに加わった。Truongは、2009年に、University of Southern Californiaを卒業後、ベトナムに帰り、Parallel Frozen Yogurtというヨーグルト・ショップを起業した。Truongは、2012年、ヨーグルト・ショップをクローズし、GreenGarに加わることを決意した。その当時、GreenGarは、50万件のダウンロードがあり、人気アプリとなっていた。GreenGarで五か月間CEOを務め、会社をHo Chi Minh Cityからシリコンバレーに移すことを決めた。これが500 Startupsで、更に大きく成長するために、シリコンバレーでの開発を決めた。

500 Startupsで学んだこと

Truongに500 Startupsのアクセラレータ・プログラムの評価を尋ねると、「コワーキング・スペースでBatch Mate (同期生) と共に製品開発を行い、強い絆ができた」と説明した。この経緯については、Truongが投稿したブログ「5 things I wish I knew before 500 Startups」にも記載されている。この中で印象的なのは、コワーキング・スペースでの開発プロセスである。500 Startupsは入居企業にオフィス・フロアーを提供し、オープンスペースで隣り合って、製品開発を行っている(上の写真)。ここでは企業間の競争ではなく、お互いに助け合いながら製品開発が行われている。Truongは、GreenGarにサーバ技術者がいないので、Binpress社CEOがこれを援助してくれたと述べている。

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オフィスで一日14~16時間働き、大学時代に戻ったようだとも述べている。一日の殆どの時間をオフィスで過ごし、そこにはBatch Mateがいて、高速ネットワークをつかえ、冷蔵庫には食べ物が詰まっていて、幸せであったと回想している。上の写真は500 Startupsのキッチンで、冷蔵庫が置かれ、棚には飲み物があり、簡単な料理もできるようになっている。

500 Startupsで、メンターから有益な情報を得ただけでなく、Batch Mateからのアドバイスや励ましが、会社運営で役に立ったことが窺える。GreenGarは、投資家からの資金を元に製品開発をしており、相応の責任があるが、オープンな環境でのびのびと目標にチャレンジしている。世界の優秀な人材が活躍できるプラットフォームを、500 Startupsが提供している。

メンズウェアを組み合わせて販売~男性は単純な生き物だから

Thursday, August 8th, 2013

500 Startups Demo Dayレポート (1)

「男性は単純な生き物だから、単純なソリューションが必要なの」と語るのはSeat 14aのCEOであるJas Banwait (最後の写真) である。Seat 14aはNew Delhi (インド) に拠点を置く新興企業で、男性向け衣料品をお洒落に組み合わせて販売するビジネスを展開している。

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スタイリストがコーディネーション

一般的に、男性はファッションの感度が低く、自ら洋服をコーディネートするのが苦手な人が多い。そこでSeat 14aは、衣料品を単品で販売するのではなく、スーツ、シャツ、パンツをコーディネートして、トータル・ソリューションとして販売している。上の写真がその事例で、モデルが着ているジャケット、シャツ、ポケットチーフをパッケージで販売している。

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Seat 14aは商品を特定のテーマに沿ってアレンジしている。上の写真は「A Newport Summer」というテーマの商品で、ブレザー、Tシャツ、ポケットチーフから構成される。価格は199ドルである。このテーマは、真夏の夕べのNewport (ロスアンジェルスの高級住宅が立ち並ぶ海岸) をイメージしており、かさかさした手触りの淡黄色のブレザーが主役である。アクセントはポケットチーフで、ネット織 (上の写真) と水玉模様の二種類がコーディネートされている。

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上の写真は「Clark」というテーマの商品で、スーパーマンのClark Kentにヒントを得たものである。この商品はブルーのジャケットとチェックのシャツを組み合わせている。ジャケットには赤色のインナーが施され、スーパーマンのマントの色を暗示し、大人のClark Kentを表現している。チェックのシャツは農場の作業着で、袖を捲りあげて着る。これは、カンサス州の農場で暮らしていた子供時代のClark Kentをイメージしている。「Clark」は子供から、大人への成長の軌跡を表現している。価格は249ドル。

Seat 14aは垂直統合型ビジネス

Seat 14aは、1-2週間おきに最新モデル (Current Collection) を発表し、ウェブサイトに掲載する。最新モデルは定価の30-50%引きで買うことができ、期間が過ぎるとアーカイブ (Previous Collections) に掲載され、定価で購入する。利用者は注文すると2-3週間後に商品を受け取る。Seat 14aは、衣料品のデザイン、縫製、出荷まで、一連のサイクルを手掛けている。商品デザインでは、Seat 14aの専門スタッフが行うほかに、著名デザイナーとも提携している。縫製プロセスは、New Delhiの工場で行い、ここから全国に出荷する。New Delhiは、縫製工場が集約しており、Seat 14aはここに拠点を置き、プロセスを管理している。Seat 14aは、垂直統合型ビジネスで、仲介企業を経由しないため、市価の1/4で商品を提供するが、利益率は50%を確保できるとしている。

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シリコンバレー・ファッションは何故ダサい

シリコンバレーはテクノロジーで世界をリードするが、そのファッションでは見る影がない。男性向け雑誌であるGQ Magazineは「The 15 Worst-Dressed Men Of Silicon Valley」と題して、シリコンバレー・ファッションのワースト15を発表した。不名誉なトップは、Facebook CEOのMark Zuckerberg (上の写真・左側) である。受賞の理由は「ネクタイとジーンズが旧式で、時代のトレンドと相いれない」と評価している。Zuckerbergと言えばパーカを連想するが、ジャケットを着てもさまにならない。二位はSteve Jobsで、「iPhoneは頻繁にアップグレードされるのに、Jobsのファッションは更新されない」と評価している。華やかなWWDCのステージで、華麗な演出で世界を驚かせてきたが、黒のタートルネックと旧世代のジーンズは、会場の華やかさとは対極にある。

ファッション・ソリューションというアイディア

Banwaitに、なぜシリコンバレーの男性はお洒落でないのか、尋ねてみた。これは気候が良くてカジュアルな服装になり、テクノロジーがファッションに優先するためであると、解説した。「ここでは見かけはインテリジェンスに適わないの。Zuckerbergがその代表よ。」と彼女の視点を語った。確かに、生活実感として、シリコンバレーを含むカリフォルニアでは、お洒落に関心の無い男性は数多い。反対に、ここがSeat 14aの潜在市場となる。Banwaitは、このようなお洒落に関心の無い人に、どうやって衣類を販売するかについて、「単純なソリューションが鍵で、メールボックスにコーディネートした洋服を送り、Buyボタンをクリックするだけで、衣料品一式が届く仕組み」とアイディアを語ってくれた。「日本の男性も注文することができる」とのことで、買い物に行く時間がない忙しい人などは、このサイトを覗いてみるのもいいかもしれない。センスのいい洋服が、手ごろな価格で掲載されており、見るだけでも楽しくなるサイトである。

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ギークな表現であるが、Seat 14aはファッションのLAMP (Linux, Apache, MySQL, PHP) スタックで、メンズウェアは製品販売からソリューション販売に向かい始めた。