Archive for February, 2014

スマート家電がGoogle Glassと連携 ~ グラスでテレビや照明をコントロール

Friday, February 28th, 2014

Google Glass完全ガイド:スマート家電編】

Google Glassがリモコンとなり、テレビのチャンネルを操作する。グラスはテレビのセカンド・スクリーンともなり、番組関連情報を表示する。Google Glassで室内の照明や空調を操作し、オーディオ・システムで音楽を再生する。Google Glassがスマート家電と連携し、ウェアラブルの役割が広がっている。

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Google Glassがテレビのリモコンになる

Accentureはオランダ通信キャリアKPNと共同で、Google Glassを活用したインタラクティブ・テレビのコンセプトを発表した。このシステムは「KPN Interactive TV」と呼ばれ、Accentureのテレビ放送システム (Accenture Video Solution) 上に構築されている。Google Glassがテレビのリモコンとなり、視聴者はグラスをかけ、音声コマンドでテレビを操作する。上の写真はGoogle Glassをかけてテレビを操作している様子で、「ok glass, tv guide」と音声でテレビ・ガイドの表示を指示したところである。Google Glassは、これに従って、「Soccer TV」などチャンネルを表示し (下の写真)、これを選択すると番組内容を閲覧できる。

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Google Glassがセカンド・スクリーンとなる

Google Glassはテレビのセカンド・スクリーンとしても機能し、視聴者は番組を見ながら、関連情報をグラスで参照できる。

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上の写真がその様子で、サッカーのハーフタイムに、試合結果をGoogle Glassに表示している様子である。ここでは視聴者が、「ok glass, kpn sports」と音声で指示し、「statistics」を選択すると、いま見ているサッカーの試合の統計情報を閲覧できる。グラスには両チームのパスやシュートの数などが表示される。セカンド・スクリーンが、スマホやタブレットからグラスに広がっている。この他に、Google Glassから、見ている番組の再生、巻き戻し、停止などの操作を行うことができる。

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Google Glassにテレビ画面をストリーミング

Google Glassに番組をストリーミングすることもできる。上の写真がその様子で、リビングルームからキッチンに飲み物を取りに行く際に、白熱している試合をグラスで見ることができる。KPN Interactive TVはこれらサービスをスマートフォンやタブレット向けに展開しているが、これをGoogle Glass向けに拡張した構成となっている。コンセプトの段階であるが、テレビの新しい視聴方式として注目されている。

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Google Glassでスマート家電を操作

Google Glassがスマート家電との連携を強めている。RevolvはBoulder (コロラド州) に拠点を置くベンチャー企業で、スマート家電技術を開発している。Revolvは、Google Glassを使って、同社が提供しているスマート家電を操作するデモを公開した。上の写真はGoogle Glassでオフィス内の照明を操作するデモである。利用者はGoogle Glassで「office lights」カードを選択し、オフィス内の照明を制御する。このカードで「ON」を選択すると、上の写真の通り照明が点灯する。

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Google Glassからオーディオ・システムを操作できる。Google Glassで「sonos」カードを選択し、「play」カードにタッチすると、音楽が再生される (上の写真)。このデモはGoogle Glassが若者に人気のSonosオーディオ・システムに連動したものである。

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Google Glassから音声コマンドで操作

Google Glassへのタッチ操作だけでなく、音声コマンドでスマート家電を操作できる。利用者が「revolv we need more blue」と話しかけると、ランプの色がブルーに変わる。上の写真がその様子で、デスクに設置されたPhilips Hue (スマホから操作し色を変えることができるスマート・ライト) をGoogle Glassから操作したものである。この他に「yale lock」カードからドアの鍵を操作し、「thermostat」カードから、空調の温度設定を操作できる。

Google GlassとInternet of Things連携

Revolvはスマートフォンからハブ (Revolv Hub) 経由でスマート家電を操作するシステムを販売している。上記デモはこれをGoogle Glassから操作するもので、グラスの一般販売に先立って、製品コンセプトの検証を始めた。将来は家屋に数多くのスマート家電が導入され、利用者が個々に家電を制御するのは負担が大きい。Revolvは、複数のスマート家電をパッケージで操作する機能も提供している。利用者が外出時に「All Off」という機能を選択すると、全ての家電の電源がオフとなる。「Date Night」というパッケージを選択すると、部屋の明かりが落ち、暖炉で火が灯り、Sonosからスムース・ジャズが流れる。デートの夜向けのパッケージである。

Google Glassをスマート家電に接続する試みが始まった。スマートフォンと異なり、身に付けているという特性を生かしたソリューションが模索されている。広義には、Google GlassがInternet of Things (モノのインターネット) と連携し、ウェアラブルがセンサー・ネットワークにおける新たなユーザ・インターフェイスとなってきた。

スミソニアン博物館でGoogle Glassアート展示会 ~ グラスをかけた観覧者自身も作品の一部

Friday, February 21st, 2014

Google Glass完全ガイド:アート編】

アーティストはGoogle Glassに高い関心を寄せ、グラスを使った作品の発表が相次いでいる。スミソニアン博物館では、観覧者がGoogle Glassを着装して作品を見ると、グラスに関連ビデオが再生される。メトロポリタン美術館は、画家がGoogle Glassで創作活動をする試みを支援している。現代美術はデジタル技術に刺激され、新たなジャンルが誕生し、ヒトとアートの関係が恒久的な変化を遂げている。

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10億人の視点で見る星条旗

ワシントンD.C.のスミソニアン博物館(National Portrait Gallery)で「Portrait of America」という作品 (上の写真) が展示され話題となった。これは現代アーティストDavid Datunaが作成したもので、「Viewpoint of Billions (10億人の視点)」というシリーズの最新作である。Viewpointシリーズは、コラージュやイメージの上に多数のメガネを重ね、レンズ越しにメディアを見る構成になっている。メガネは個人の視点、幻想、観念、分散、統一などを表している。「Portrait of America」では、2000個のレンズを通して星条旗を見る構成で、Presidents’ Day (初代大統領ワシントンを記念する祝日) のイベントとして博物館に展示された。

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来場者はGoogle Glassで作品を鑑賞する

星条旗にはアメリカを形作った建国者や社会に影響を与えた人々が埋め込まれている。上の写真はレンズ越しにカーター元大統領を見ている様子である。来場者はGoogle Glassをかけて作品をインタラクティブに鑑賞する構成となっている。肉眼でレンズ越しにイメージを見るだけでなく、特定部分を凝視すると、Google Glassにビデオやオーディオが再生される。オバマ大統領も登場し、Google Glassでこのポイントを凝視すると、グラスにオバマ大統領の「March on Washington」50周年記念演説が再生される。(March on Washingtonとは、1963年、会場目の前で行われた人種差別撤廃を求める行進で、ここでキング牧師が「I Have a Dream」という演説を行った。) 星条旗にはこのようなポイントが50か所配置されている。星条旗には、他に、ケネディー元大統領、Apple創設者Steve Jobs、往年の人気コメディアンLucille Ballなどが登場する。また、人気アニメ「トムとジェリー」も描かれ、アメリカという国家を形成した人々やキャラクターがコラージュされている。

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来場者のグラス視線が録画される

この作品はアメリカの独自性と文化を追求するもので、Google Glassを使いインタラクティブな構成で、来場者を揺す振る意図がある。来場者が作品を鑑賞するだけでなく、作品が来場者を撮影する構成となっている。更に、Google Glassカメラで来場者が何を見ているかも録画される。来場者が同意すると、これらのビデオや写真が専用サイトに公開され、来場者の作品に対するリアクションも作品の一部となる。上の写真がその様子で、下段左側の星条旗は来場者の視点をGoogle Glassカメラで捉えたもので、右側の枠は作品に埋め込まれたカメラが捉えた来場者の反応である。上段は通常のカメラで捉えた来場者のリアクションである。Google Glassがコミュニケーション・ツールとなり、作品と来場者の橋渡しをしている。この作品はアメリカとは何かとの疑問を投げかけ、その答えを探り、理解を深めることを意図している。

メトロポリタン美術館はGoogle Glass創作活動を奨励

ニューヨークのメトロポリタン美術館は、Google Glassなどのデジタル技術を芸術に展開することを奨励し、その方式を模索している。ロンドン在住の画家Gretchen Andrus Andrewは、メトロポリタン美術館と共同で、Google Glassを活用した創作活動を展開している。Andrewはメトロポリタン美術館に展示されている作品をGoogle Glassで取材し、絵画創作に活用している。Andrewは美術館内を歩き、多くの展示を見て回り、インスピレーションを得た作品をGoogle Glassで記録する。グラスでこれら作品の色彩、形状、技法を撮影し、この題材をベースに、前衛絵画を創作する。

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歴史上の作品をGoogle Glassで取材

AndrewはKees van Dongen作「Avenue du Bois」 (凱旋門を背景にパリの雑踏を描いた絵画) で、山高帽をかぶった男性に惹かれた。AndrewはGoogle Glassで絵画を撮影し、山高帽の男性を水彩画でスケッチし、それをキャンバスに書き写した (上の写真、山高帽の男性の右側を描いているところ)。下絵が完成するとその上に紺青を塗り、オイル・ペイントが流れ落ちるようにした。完成した作品(部分)は下の写真の通りで、タイトルは「Patient Hope in New Snow」。喧噪のパリ市街の山高帽の男性は、雪山の静寂の中で希望を繋いでいるように描かれている。

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Andrewはインスピレーションを受けたシーンをGoogle Glassで記録し、それを基盤に現代絵画を創作していく手法を取っている。(製作過程と完成作品はGretchen Andrew Artを参照。) メトロポリタン美術館に展示されている作品がAndrewにインスピレーションを与え、それをGoogle Glassで記録する。一方、メトロポリタン美術館側は、観覧者が作品を撮影することを認めているだけでなく、デジタル技術を活用して、美術館を有効に活用することを奨励している。「Patient Hope in New Snow」では、1900年代初頭のパリが現代に昇華している。デジタル・カルチャーが、時を超えて芸術家同士をつなぎ、新たな芸術が生まれている。

航空会社がGoogle Glassトライアルを開始 ~ グラスはおもてなしの切り札となるか

Thursday, February 13th, 2014

Google Glass完全ガイド:トラベル編】

時代の先端を走るリチャード・ブランソンが率いるヴァージン・アトランティック航空は、利用客対応でGoogle Glassを導入した。利用客が空港に到着すると、Google Glassをかけた専任スタッフが出迎える (下の写真)。利用客にヒューマン・タッチの応対を可能とする「グラス接客」は、航空業界を超え、幅広い展開が予測される。

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専任スタッフがGoogle Glassで搭乗手続きを行う

ヴァージン・アトランティック航空は、今月、Google Glassなどのウェアラブルを導入し、顧客サービスの実証試験を開始した。これはUpper Class (ファーストクラスに相当) 向けサービスで、ヒースロー空港のヴァージン・アトランティック航空専用ターミナル (下の写真) で実施される。乗客がハイヤー (航空券に含まれている) で専用ターミナルに到着すると、同航空の専任スタッフがGoogle Glassを着装して対応に当たる。専任スタッフは搭乗者を名前で出迎え、その場で搭乗手続きを行う。また専任スタッフは、最新のフライト情報、目的地の天気やイベントなどを乗客に伝える。また、外国語を英語に翻訳することもできる。将来は、乗客の食事や飲み物の好みを把握し、個人に特化したサービスを展開する計画である。

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Google Glassで搭乗手続きを行う仕組み

ヴァージン・アトランティック航空は、グラス接客の内容を公表しておらず、専任スタッフがGoogle Glassで乗客の名前を把握し、搭乗手続きを行う仕組みについては不明である。システム構成を推測してみると、専任スタッフはGoogle GlassカメラでハイヤーのID (車両番号やナンバープレート) を読み込み、乗客の氏名を把握し、降車する乗客を名前で迎える。次に、専任スタッフはGoogle Glassで乗客のパスポートと搭乗券を同時に読み込み、本人確認と便名チェックを行い、搭乗手続きを進める。Google Glassのカメラがスキャナーとなり、印字されているバーコードを読み取る。接客の観点からは、専任スタッフが乗客に寄り添った対応ができる。今まではカウンター越しに、専任スタッフはパソコンを見つめたままで搭乗手続きを進めていたが、Google Glassではヒューマン・タッチのサービスが期待できる。

Google Glassで空港業務を効率化する試みが進んでいる

このシステムはスイス・ジュネーブに拠点を置くSITAにより開発された。SITAは航空業界のコンソーシアムで、運輸サービス関連技術を開発しており、昨年から、ウェアラブルを航空業界で活用するためのシステム開発や評価を始めた。Google Glassなどを活用し、航空会社のオペレーションを効率化することを目指している。今回のトライアルでは、Google Glassの他にSony SmartWatch 2も使われている。

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ヒースロー空港でのGoogle Glass試験

SITAは、今回のトライアルに先駆け、Google Glassなどのスマート・グラスを使った搭乗手続きシステムを開発し、そのデモをヒースロー空港で行い、実用性の検証を行った。このプロジェクトは「SWIFT Boarding」と呼ばれ、搭乗ゲートで専任スタッフがGoogle Glassをかけ、搭乗手続きを行うシステムである。専任スタッフがGoogle Glassで、乗客のパスポートと搭乗券のバーコードを同時に読み取り、名前と便名の確認を行う。正しければGoogle Glassにチェックマークが表示される (上の写真)。

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また、空港内を巡回しているスタッフもGoogle Glassを着装し、乗客の対応にあたる。手荷物カウンターでバッグが見つからない乗客は、巡回しているスタッフに荷物タグを渡し、それをGoogle Glassでスキャンすると、バッグの到着予定時間などを把握できる (上の写真)。手荷物カウンターで引き取り手のないバッグについては、巡回スタッフが荷物タグをGoogle Glassでスキャンすると、持ち主の名前、搭乗便名、到着時刻などが表示される。

Google Glassの問題点も判明

SWIFT Boardingの結果を検証すると、Google Glassの問題点も明らかになった。最大の課題はGoogle Glassの処理能力で、ゲートで搭乗手続きを迅速に行えるかが問われている。これはGoogle Glassカメラの性能に起因し、解像度が充分でなく、レンズが固定焦点であるため、バーコードを決められた位置にかざす必要があり、使い勝手に課題が残った。現在、この問題解決に向けて開発が行われ、今年再度試験が計画されている。搭乗ゲートではミッション・クリティカルな機能が要求されるが、巡回スタッフによる荷札対応などでは、現行仕様のGoogle Glassで十分対応できることも判明した。

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日本文化とGoogle Glassは相性がいい

ヴァージン・アトランティック航空は、Google Glassを使ったトライアルを六週間実施し、その効果を検証する。効果が認められれば、Google Glassでのサービスを全社で展開するとしている。同社は、このシステムを導入する理由を、業務効率化の他に、乗客が空の旅でのわくわく感を取り戻すためとしている。飛行機に乗ること自体が楽しみだった時代から、今では単なる移動手段となっている。これはヴァージン・アトランティック航空のテーマでもあり (上の写真)、Google Glassが解決へのカギを握っている。

Google Glassをおもてなしに活用するという発想は意外であり、イギリスで始まったのは衝撃的であった。カウンター越しに処理するのではなく、専任スタッフが友達のように、隣で応対してくれると特別な気分になる。このヒューマンタッチのサービスが顧客の心を掴み、リピーターが増えていく。グラス接客は、航空業界だけでなく、旅行業界や小売業界など応用範囲が広い。日本のおもてなしのセンスとGoogle Glassがコラボすると、わくわくするサービスの登場が期待される。

Google Glassでスポーツ中継 ~ グラス目線で試合観戦できる「グラス放送」が始まった!!

Thursday, February 6th, 2014

Google Glass完全ガイド:スポーツ編】

アメリカン・フットボールの王者決定戦スーパーボウルで、シーホークスがブロンコスを下し、初優勝を飾った。今年のスーパーボウルでは、Google Glassからの試合中継が行われ、大きな話題となった。これに先立ち、プロ・バスケットボールでは「グラス放送」が始まり、アメリカのスポーツ報道がいま大きく変わろうとしている。

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プロ選手の視点からみたスーパーボウル

今年のスーパーボウルでは、選手やテレビ・レポータがGoogle Glassを着装し、グラス目線のビデオ画像を公開した。試合本番ではGoogle Glassは使われなかったが、試合前後のイベントで、Google Glassで撮影された映像が放送された。シーホークスのワイド・レシーバGolden Tateは、Google Glassを着装し、ロッカールームや練習の模様をビデオ撮影し、それを公開した。上の写真は、報道各社との交流イベントで、TateがGoogle Glassをかけ写真撮影している様子である。また、Tateは本番直前の練習の模様をビデオ撮影し、同僚からパスを受けるシーンなどを公開している。今年のスーパーボウルは、スポーツ・イベントにおけるグラス放送の可能性を強く印象付けた。

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テレビ・レポータがGoogle Glassでスーパーボウルを取材

Rochester (ニューヨーク州) に拠点を置くテレビ局WROC Television Channel 8のレポータJohn Kuckoは、Google Glassを着装して試合の模様を撮影し、それをテレビ局で放送した。撮影されたビデオや写真はテレビ局のウェブサイトでも公開されている。但し、著作権などの問題から、写真やビデオは試合前のセレモニーやハーフタイム・ショーの一部に限定されている。上の写真はGoogle Glassで撮影された試合前のスタジアムの様子で、心配された雪の影響もなく、最高のコンディションであると報道している。今年のスーパーボウルでは、テレビ局がGoogle Glassでビデオ撮影を行い、ジャーナリズムの新たな手法が誕生した。

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バスケットボールではGoogle Glassを使った報道が始まっている

Google Glassを試合放送で利用することに関しては、北米プロ・バスケットボール・リーグが先行している。サクラメントを本拠地とするキングズは、バスケットボールの試合をGoogle Glassで撮影し中継する試みを始めた。キングズのアナウンサー、チアリーダ (上の写真)、着ぐるみキャラクターがGoogle Glassを着装し、試合の様子をそれぞれの目線で捉える。また、キングズの選手数名もGoogle Glassを着装し、試合前の練習やロッカールームの様子をグラスで中継する。但し、選手が試合中にGoogle Glassをかけることは認められてなく、選手目線での試合中継はまだ実現していない。

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Google Glassで捉えた映像は、アリーナのスコアーボードに送信され、観客向けに公開される。この他に、キングス専用アプリにも配信され、観客はスマートフォンでグラス目線のビデオ映像を楽しむことができる。更に、これら画像はサクラメント地区のテレビ局にも配信され、ローカル番組で放送される。Google Glassをテレビ・カメラとして使うことで、観客は様々な場所にいる人の目線で捉えた映像を見ることができ、いつもとは異なるアングルで試合を楽しめる。上の写真はキングズの選手が装着しているGoogle Glassで撮影した、試合前のウォーミング・アップで、サイドラインからショットしたところを捉えている。

観客のGoogle Glassに試合経過を配信

サンフランシスコ対岸オークランドに拠点を置くウォリアーズもGoogle Glassを使ったファン・サービスを開発している。ウォリアーズの場合は、Google Glassを着装している観客に、試合経過情報を配信するシステムを開発している。現在、ウォリアーズはスマートフォン・アプリに、プレーごとの情報を配信している。今度はこの情報をGoogle Glassに配信し、観客は目の前の試合を見ながら、グラス上でプレーごとの詳細情報を参照できる。Google Glassは一般販売が始まっていないが、ウォリアーズは、グラスが幅広く普及するとみて、先行してシステムを開発している。

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来シーズンはフットボールでもグラス放送が始まるか

フォーティナイナーズは、本拠地をサンフランシスコからシリコンバレーに移す予定で、現在、サンタクララに「Levi’s Stadium」という新スタジアムを建設中である (上の写真)。来シーズンからこのスタジアムが使われ、2016年2月にはここでスーパーボウルが予定されている。ハイテク企業膝元のスタジアムは、フットボール観戦のための最新技術が装備されると言われている。Google Glass活用ではバスケットボールが先行しているが、来シーズンからはフットボールでもグラス放送が始まるのか、ハイテク・サービス開発に期待したい。