10分でインストールできるクラウド

新興企業が新技術を紹介するカンファレンスであるUnder the Radarでは、クラウドを主要テーマに、新しい視点からのクラウド・インフラ技術が紹介された。

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Piston Cloud Computingという企業

カンファレンスで一番注目を集めたのが、Piston Cloud Computingというベンチャー企業である。同社はSan Franciscoに拠点を置き、オープンソースのクラウドであるOpenStackを商用製品として提供している。この製品はPiston Enterprise OS (PentOS、ペントス) と呼ばれ、OpenStackでクラウドを構築するために必要なコンポーネント全てを含んでいる。利用者はPentOSをコモディティー・ハードウェアにインストールして、プライベート・クラウドを構築する。PentOSの特徴は、10分間でクラウドをインストールできることである。PentOSはUSBメモリー・スティック (Piston CloudKeyという製品名) で配布され、利用者は、これをパソコンに挿入して、初期設定を行なう。上の写真 (出展はいずれもPiston Cloud Computing) がその様子を示しており、白色のUSBメモリー・スティックがPiston CloudKeyである。 パソコンでディスクの中のcloud.confというファイルを開いて、クラウド導入の初期設定 (サーバ数の指定やID・パスワードの設定など) を行なう。更に、PentOSディレクトリを開き、バリデーション・ツールを起動し、OSの整合性を確認する。

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次に、実際にクラウドをインストールするラックマウント・サーバで、最上部に設置されているネットワーク・スイッチに、Piston CloudKeyを挿入する。上の写真がその様子で、Arista Networks社のネットワーク・スイッチにPiston CloudKeyを差し込んでいるところである。そしてネットワーク・スイッチの電源を入れると、PentOSのインストール処理が始まる。システムはハードウェア構成を検出し、それに最適な構成で、PentOSを自動でインストールする。このプロセスに要する時間が10分である。

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インストールが完了すると、IDとパスワードでログインして、PentOSのダッシュボード(上のスクリーンショット) にアクセスし、システムの稼働状況を監視制御する。このようにPentOSは、OpenStackを簡単な操作で導入できる技術を提供している。Red HatがLinuxのパッケージを提供しているように、Piston Cloud Computingは、クラウド市場におけるRed Hatを目指している。

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