Tesla自動運転車をテストドライブ、クルマが自律走行するのは感動的!

Teslaの自動運転機能「Autopilot」を試してみた。高速道路でAutopilotをオンにすると、クルマが車線に沿って自律的に走行した。手放しでドライブでき、運転の苦痛から解放されることを実感した。高速道路できついカーブを曲がる時は緊張したが、クルマは問題なくクリアーした。自動運転車は信頼できるとの手ごたえも感じた。初めての自動運転は感動的だった。

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Teslaの自動運転技術を試す

リリースされたばかりのAutopilotを搭載したTeslaを運転した。テストドライブしたクルマは赤色 (Red Multi-Coat) の「Model S」 (上の写真) で、最新ソフトウェア「Version 7.0」を搭載している。TeslaスタッフのMarkが、実際に走行しながらAutopilot使用方法を説明した。デモ走行が終わったとろで運転を交代し、テストドライブを開始した。

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一般道はマニュアルモードで運転し、高速道路 (Interstate 280) に入ると、Autopilotをオンにした。既に、Autopilotはスタンバイの状態だったので、「Cruise Control Lever」 (上の写真、下側のレバー) を手前に二回引くと、Autopilotが起動した。

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自動運転の瞬間

インスツルメントパネルには、Teslaと道路の状況がグラフィックスで表示された (上の写真)。道路両端は水色の実線で表示され、クルマが道路を認識し、自律的に走行していることが示された。クルマはカメラで道路にペイントされている車線を読みレーンを把握する。レーンを認識すると道路アイコンが表示され、自動運転モードになると、上の写真のように水色で表示される。

自動運転モードとなったことを確認し、両手をステアリングから、右足をアクセルから離した。初めての自動運転の瞬間で、クルマは車線をキープして自律走行した。いつでも運転を取って代われるよう、両手はステアリング近くに構えておいた。いとも簡単に自動運転で走行でき、あっけない感じがした。

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手放し運転への罪悪感

クルマは車線の中を設定した速度で安定走行し、何も不安は感じなかった。ただ、手放し運転をしていることに対し、どこかで罪悪感を感じていた。今まで守ってきた運転ルールを破ることになり、なにか心が落ち着かない。

そうしていると、ピックアップトラックが左側を追い超していった (上の写真)。隣に並んだ時は、両車の距離が異常に近いように感じた。こちらが左に寄りすぎているようにも感じたが、検証するすべはない。(写真で見ると、ピックアップトラックは、レーンの中で左寄りに走っているように見える。)

Autopilotで急カーブを曲がる

Autopilotの設定速度が時速60マイルであったので、高速道路の制限速度 (時速65マイル) に合わせスピードを上げた。Cruise Control Leverを上に引き上げると、クルマの速度が上がり、時速68マイルに設定した。しばらく走り、次の出口で高速道路を降りることとした。

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ここまでは真っ直ぐな道が続いたが、高速道路の出口近辺は大きく左にカーブしている (上の写真)。写真では分かりにくいが、高速道路としてはきついカーブで、時速68マイル (時速110キロ) で進入した。カーブに合わせステアリングが自動で動き始めたが、本当にクルマに任せていいのか、心中穏やかでなかった。右手はガードレールがあるものの、谷になっている。両手はステアリングの近くに構えていて、運転を交代すべきか自問していた。我慢しながら全てをクルマに託し、カーブを抜けていった。気がつくと心拍数は上がり、興奮しているのが分かった。

自動運転車をビデオで見るのと、自分で操作するのでは、格段の差がある。クルマは自動でステアリングを切るとは分かっているが、もし何かの障害でスペック通り稼働しなかったらと、最悪の事態を考えてしまう。初めての自動運転は文字通り手に汗握る体験となった。同時に、自動運転技術への信頼感が大きくに向上した。一つ山を越し、Autopilotは頼れる技術だと実感した。

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一般道でAutopilotを使う

高速道路を降りて、一般道でもAutopilotを試した。Teslaは一般道でのAutopilotの使用は推奨していないが、Mikeの許可を得て、交差点がない区間で試すこととした。クルマは片側一車線の道路を把握し、自動運転モードで走行した (上の写真)。クルマは搭載しているカメラで、中央ラインと路肩ラインを読み取り、車線を認識した。しばらく自動運転モードで走行し、交差点に差し掛かったところで、ステアリングを握りブレーキを踏んで運転を代わった。Autopilotは交差点では使えないため、マニュアルモードに切り替えて運転した。

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道路に車線のラインがペイントされていない所では、Autopilotは道路を認識できない。インスツルメントパネルでは、道路のアイコンが消え灰色になり、クルマは道路を認識していないことを示す (上の写真)。この先で、Tesla本社を左に見ながら、走行を続ける。本社キャンパスは樫木に囲まれた森の一角にある。この近くにはVMWareやXerox Parc (ゼロックス研究所) などがあり、Teslaはハイテク企業に囲まれている。このような環境で事業を展開しているTeslaは、従来型の自動車メーカーではなく、ハイテク企業と言っても過言ではない。

生活でAutopilotを使うシーン

ドライバーは生活の中でAutopilotをどう使っているのか、Teslaスタッフから興味深い話を聞いた。Mikeは自宅からTeslaショールームに通っているが、高速道路ではAutopilotをオンにしてドライブしている。帰宅時間は夜になるが、もちろん夜間でもAutopilotは使える。別の女性スタッフは、高速道路でAutopilotを利用するが、車間距離はレベル7に設定している。レベル7とは、前のクルマとの車間距離を一番長く取る設定で、リラックスして乗れるとしている。両氏ともハンズフリーで運転するが、両手はステアリングの近くに構えている。また、一般道ではAutopilotは使わないとしている。

市場では、Autopilotを手放しで運転できるのか、また、一般道でも使えるのか、議論が続いている。これに対する回答が上述のTeslaスタッフのコメントになる。つまり、Autopilot使用時は、ハンズフリーで運転できるが、いつでも操作を代われるよう、両手はステアリング近くに構えておく。Autopilotは高速道路だけで利用するのが原則。一般道で利用できる個所もあるが、交差点などでは利用できないなど、制限事項が多い。それ以上に、自転車や歩行者がいるので、市街地では利用は控えるべき、ということになる。

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自動運転機能がないとクルマは売れない

Teslaをテストドライブして、自動運転はクルマの中心機能となると感じた。自動運転機能なしではクルマは売れないとも感じた。Googleのような完全な自動運転車でなくても、高速道路で自動運転できるだけでも、通勤や移動が飛躍的に楽になる。特に朝夕のラッシュ時には、Autopilotで運転できれば、疲れが大幅に減りそうだ。ちゃんと前を見ている必要はあるが、車間距離を保ちながら頻繁にブレーキを踏む苦痛から解放してくれる。Teslaスタッフによると、シリコンバレーからサンフランシスコへの通勤で、Autopilotを使う人が増えたとのこと。サンフランシスコ地区は、交通渋滞がひどい都市のワースト3にランクされており (上の写真、夕方の通勤ラッシュは午後三時ころから始まる)、多くのドライバーがAutopilotに期待している。

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