Googleはドアベル「Nest Hello」を投入、高度なAIを搭載しセキュリティが格段に向上、今年はAI監視カメラがブレークする

Googleのスマートホーム部門Nest LabsはAIドアベル「Hello Nest」の出荷を始めた。Helloはドアベルであるが、カメラを搭載しており、監視カメラとしても機能する。Helloは人の姿や物音で玄関に訪問者がいることを把握し、アラートをスマホアプリに送信する。実際に使ってみるとHelloはインテリジェントな監視カメラで、安心感が格段に向上した。

出典: Nest Labs

Helloを設置する

2018年3月からHelloの出荷が始まり、家に取り付けて利用している。Helloは現行のドアベルを置き換える形で設置される。給電のために直流16-24Vの配線が必要となり、使っているドアベルと互換性があることを確認する必要がある。実際の設置作業は、Nest Labsのフィールドエンジニア「Nest Pro」に依頼して実施した。30分くらいで工事が終わり、ドアの隣にHelloが取り付けられた (下の写真)。

ハードウェア構成

Helloは押し釦(下部の円形の部分) の他に、カメラ (上部の円形の部分)、マイク、スピーカーを搭載している。カメラのセンサーは3メガピクセルで、UXGA (Ultra Extended Graphics Array 、1600 x 1200) の縦長モードで録画される。夜間撮影のためにNight Visionとして赤外線LEDライトを備えている。カメラで撮影された映像は家庭のWiFi経由でNestクラウドに送られ格納される。

出典: VentureClef

Nestアプリから利用

Helloはスマホに専用アプリ「Nest」をダウンロードして利用する。アプリを起動するとHelloが撮影している映像をライブで見ることができる (下の写真、左側)。その他に、カメラが検知したイベント (人の動きなど) の一覧が表示される (下の写真、右側)。ここでクリップにタッチすると、録画されたビデオが再生される。この事例はHelloが玄関先で人の動きを検知したもので、訪問者や不審者を過去にさかのぼりビデオで見ることができる。

出典: VentureClef

訪問者があるとアラートを受け取る

使ってみて便利と感じるのは、Helloがイベントを検知すると、そのアラートをスマホで受け取れる機能。スマホのロック画面に「Someone’s at the door (玄関先に誰かいます)」などとメッセージを受信する (下の写真、左側)。そのメッセージをタップすると短いビデオクリップが再生され、誰がいるのかを見ることができる (下の写真、右側)。

出典: VentureClef

録画ビデオをレビュー

更に、ビデオクリップをタップするとアプリが開き、そのイベントを再生して見ることができる (下の写真)。このアラートは庭の手入れを依頼しているガーデナーに関するもので、玄関前を掃除している様子を確認できる (左側)。また、外出先でアラートを受け取り、訪問者を確認できる。Amazonで買い物をした商品の配達であることが分かり (右側)、必要に応じ、配達人とスピーカーを通して話をすることもできる。例えば、商品を玄関に置いてください、と指示することもできる。

出典: VentureClef

Google Homeが誰が来たのかを知らせる

Helloのカメラは訪問者の顔を識別することができる。家族や友人の顔をHelloに登録しておくと、これらの人物がドアベルを押すとその名前を把握する。更に、HelloをGoogle Homeと連携しておくと、AIスピーカーが訪問者の名前を告げる。「○○○ is at the front door (○○○さんが来ました)」などと音声で案内をするので、スマホを手に持っていなくても、家族全員が誰が来たのかが分かる。

ドアベルのインターフェイス

また、名前が登録されていない人が来たら、Google Homeは「Someone’s at the door (玄関先に誰か来ました)」と音声で案内をする。実際に使ってみると、チャイムのピンポーンという無機質な音ではなく、言葉で来客を告げられると温かみを感じる。ドアベルのチャイムが音声になるとマンマシン・インターフェイスが格段に向上する。

顔認識と名前の登録

このために、事前に顔を登録する作業が必要になる。一番最初に友人が訪問すると、Helloは「An unfamiliar face is at the door (登録されていない人が玄関にいる)」というメッセージを発信する。メッセージをタップしてビデオクリップを見ると友人が訪問してきたことが分かる。ここでNew People Seenというページで知人であることを指定し (下の写真、左側)、更に、Familiar Facesというページでその人の名前を入力する (下の写真、右側)。そうすると、Helloは顔写真と名前を結び付け、次回から、その友人が訪問してきたら、Google Homeはその名前を告げる。

出典: VentureClef

テレビで訪問者を見る

我が家で人気の機能はHelloのカメラが撮影する映像をテレビで見ることができる機能だ。これはGoogle Homeの機能を借用したもので、AIスピーカーに「OK Google, show me Nest Hello on my TV」と言葉で指示すると、玄関の様子をテレビの大画面でみることができる。スマホアプリを操作してビデオを見るよりはるかに便利で、スマートホームの必須機能となることは間違いない。

出典: VentureClef

クラウドサービス

録画したビデオを閲覧したり顔を認識する機能はクラウドサービス「Nest Aware」として提供される。Nest Awareは、撮影した映像をクラウドに格納し、後日、それを閲覧できる機能を提供する。イベントが発生すると、Nest Awareで録画された映像をレビューして、その原因を突き止めることができる。Nest Awareは有料のサービスで、ビデオ保存期間に応じて料金が変わる。最長で30日間分のビデオを保存でき、月額料金は30ドルとなる。また、Helloのハードウェア価格は229ドルとなっている。

問題点もある

Helloは登場したばかりの商品で、機能が成熟しているというわけではない。その一つがカメラ機能で、露出を調整できないことが問題となる。自宅のエントランス構造として、玄関部分が暗く背後が明るいため、カメラが捉える訪問者の顔がどうしても暗くなる。Nestに相談したが解決策はないとのことで、今後の機能改良を待つしかない。また、夜間に通りを走るクルマのヘッドライトが反射して、玄関先に差し込むことがある。Helloはこれを侵入者と誤検知しアラートを発信する。AIのアルゴリズムを改良し、画像認識で誤検知を抑制する対策も必要となる。

Googleとの統合

Googleは2014年1月にNestを買収し、その後Alphabet配下の子会社として運営してきた。2018年2月、NestはGoogleのハードウェア部門に統合されることとなった。この部門はGoogle Homeなどのハードウェア製品を開発しており、NestはAIスピーカーとの連携が密接になり、ユニークな機能の開発が進んでいる。今後、NestはGoogleが所有しているAI技法をフルに実装でき、高度なAI監視カメラが登場することになる。

今年はAI監視カメラがブレーク

Helloは今までのセキュリティカメラとは格段に使い勝手が良く、Google Homeとの連携も快適で、満足できる製品だと感じる。Helloを使い始めたが、安心感が格段に増大した。日々の生活で不審者が自宅を訪れることも多く、これからはドアを開ける前にビデオで確認できる。また何かあればスマホにアラートが届くので、即座に玄関先の様子を確認できる。自宅にいなくても遠隔で監視でき安心感が大きく増大する。今年はAIを監視カメラに適用したAI監視カメラがヒットする勢いを感じる。

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