iPad向けアプリケーション

Appleは、先週、iPad (アイパッド) を発表し、今週はテレビやウェブにはiPadの評価記事が数多く登場し、iPadの話題性の高さを物語っている。iPadについては、評価が分かれている。iPadの使い易く滑らかなハードウェアを評価するグループと、iPadには斬新な機能はなく、大型iPhoneにすぎないという評価に二分される。

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(iPadのディスプレーと動作速度についての評価は高い、出展:Apple)

iPadについての議論

PBS (Public Broadcasting Service) の人気テレビ番組に、Charlie Rose (チャーリー・ローズ) というトークショーがある。ホストのCharlie Roseが、政治家からタレントから実業家まで、幅広くインタビューしながら、時の話題に迫ると言う番組である。昨日、この番組で、Apple iPadが取上げられた。この放送はウェブに掲載されており、ここ (http://www.charlierose.com/view/interview/10848) で見ることができる。

この番組には、IT業界を代表する三人である、Michael Arrington (マイケル・アーリントン)、Walter Mossberg (ウォルト・マスバーグ)、David Carr (デービッド・カー) が論客として参加し、iPadについての持論を展開した。Arringtonは、テック・ブログであるTechCrucnhの代表で、彼のテクノロジーに対する理解は深く、その評価は少し辛口だが常に参考になる。Mossbergは、Wall Street Journalの記者で、Personal Technologyというブログでは、コンシューマー製品を中心に、幅広い分野をカバーしている。David Carrは、New York Timesの記者で、テレビや新聞など、メディア関係の記事を書いている。

プラスとマイナスの評価

討論での意見を纏めると、MossbergとCarrは、iPadに対してポジティブの評価を行い、ArringtonはiPadの問題点を指摘し、ネガティブな評価であった。Mossbergは、iPadが大型のiPhoneであると評価するのは間違いで、大型スクリーンで画面操作を滑らかに行なえ、ソファーに座って本を読み、ビデオを楽しみ、音楽を聴くには最適な端末であると高く評価した。価格について、Mossbergは、当初999ドル程度と予測していたが、499ドルであり、わが耳を疑ったと述べた。Carrは、iPadのキラー・アプリケーションは二つあり、それらはゲームと書籍であると述べた。特にブックリーダーとしてのiPadは、自然な操作でカラー印刷の本を読め、Amazon Kindleと比較すると、その差は歴然であると述べた。

ArringtonのiPadに対する評価は厳しく、iPadの最大の問題点はAdobe Flashをサポートしていないと指摘した。iPhoneにおいても同じ問題を抱えており、Flashで構成されているビデオ・ファイルを見ることができない。Huluなどの人気サイトに掲載されているテレビ番組を見ることができない。Arringtonは、新規格のHTMLでこの問題は解決されるが、その実現までにはあと数年かかるとしている。新規格のHTMLとはHTML5を指し、オーディオやビデオ機能が組み込まれ、Flashなどのプラグインが不要になると言う意味である。また、Arrigntonは、iPadにカメラが搭載されていなく、Skypeなどでテレビ会議ができなと問題を指摘した。

三人の間でiPadについての評価が分かれたが、意見が一致したのは、iPadの製品としての位置付けである。Mossbergはこれを、Steve Jobs (スティーブ・ジョブズ) は、マーケティングの発想でiPadを作ったのではなく、利用者がまだ気が付いていない好みの製品を世に送り出したとしている。iPadは、新しいジャンルの製品で、利用者が使ってみて初めて惹き付けられる製品である、と説明した。三者ともこの意見には賛同した。

アプリケーション開発者の視点

iPadは新ジャンルの製品で、iPadをどのように使うかで、市場の評価が決まっていく。つまり、iPadでどんなアプリケーションが動くのかが鍵になる。NBCのPress:Hereというテレビ番組でも、今週はiPadが話題を独占した。番組司会役のScott McGrew (スコット・マグルー) が、Bolt CreativeのDave Castelnuovo (デーブ・カステルヌォボ) に、iPadの評価について質問した。Bolt Creativeは、iPhone向けのゲーム・アプリケーションを開発している会社で、CastelnuovoのそのCEOである。iPhoneアプリケーション開発者の視点から、iPadは携帯端末とコンソールのブリッジであると評価している。利用者はソファーに座って、Nintendo Wiiクラスの品質でゲームができるとしている。更に、iPhoneは個人向け端末であるのに対して、iPadは仲間と同じ画面を共有できる点が大きく異なるとしている。つまり、テーブルにiPadを置いて、二人で向かい合って、チェス・ゲームをすることが可能となる。更に、MicrosoftがSurfaceというテーブル型のコンピュータを発表しているが、この機能をiPadで実現できるとしている。因みにSurfaceとは、テーブル・トップにタッチスクリーンを搭載したコンピュータで、利用者は画面に触れながら、ゲームをしたり、写真アルバムを見ることができる。

iPadのアプリケーション

iPadが普及するためには、iPhoneと同じように、斬新なアプリケーションの登場が必要である。前述の通り、ゲームと書籍、また今後は、テレビや映画が主要なアプリケーションとなると期待されている。これと並行して、市場は、何がiPad のキラー・アプリケーションとなるかを模索し始めた。AppFundという会社は、iPadアプリケーション開発企業に投資するベンチャー・キャピタルとして登場した。AppFundは、開発者からアプリケーション開発のプロポーザルを受け付け、審査を通過した企業に、5千ドルから50万ドルを出資する。AppFundはここに大きなビジネス・チャンスを見ている。

一方、Kaiser Permanente (カイザー・パーマネンテ) は、カリフォルニア州を中心に展開している、米国で最大規模の医療サービス機関である。Kaiser Permanenteは、病院内の医療システムをiPadで構築しようとしている。病院内で医師やナースが、紙ファイルの代わりに、iPadで電子カルテを閲覧する方式を評価している。iPadのアプリケーションについては、まだ手探りの状況であるが、その一旦が見え始めてきた。iPadの評価が割れているが、iPadのアプリケーションが評価を決定することになる。今後も随時、iPadのアプリケーション動向を報告する。

2 Responses to “iPad向けアプリケーション”

  1. 150cc mopeds says:

    That was a excellent post,I count on many more post from you.

  2. The one issue I can’t stand in regards to the ipad is the fact that you cannot look at flash content. That’s I beleive the tabs with Android operating system are a great substitute… even when the Android operating system drains your battery like crazy.

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